[PR]

Protect IP Actは史上最も金のかかるネット規制法案か。

[PR]

アメリカのテック系サイト、Ars Technicaでこんな記事が出ている。

PROTECT IP Act would cost taxpayers $47 million, private sector much more(Protect IP Actは納税者に対して年間
47万ドルもの負担を強いる。民間企業にはそれ以上)

Protect IP Actとは、アメリカ政府が進めている、ISP、検索エンジン、その他全てのディレクトリに対して、
著作権侵害サイトへのリンクをブロックするよう法的な要請を可能にする法案です。
詳しくは、以前書いたエントリーを読んでください。
ネットの革新を殺すProtect IP法案と先鋭化するハリウッドVSシリコンバレー

主にかかる費用は、スタッフの人件費。司法省は、この新法案の下でを責任ある捜査を遂行するために新たに22人のスペシャルエージェントと26人
のサポートスタッフを雇う必要があるということらしい。(以下引用)

The bulk of the money would be spent on hiring staff. The Justice Department would need additional agents to “commence legal actions against individuals who operate or register an Internet site dedicated to activities infringing on copyrights of others,” the CBO says. “DOJ anticipates that it would need to hire 22 special agents and 26 support staff to execute its new investigative responsibilities under the bill.”

さらに同記事は、この概算は、民間企業にかかる負担を計算していないと指摘。アメリカでは法律によって、民間企業にかかる費用も1億4千2百万ドル以上になる場合、
負担の概算を公表しないといけない決まりになってるんですが、司法省と著作権保持者がどれだけこの権限を行使するかは不確定なので、計算できない、と云ってます。(以下引用)

The bigger concern is that the estimate doesn’t include potential costs to the private sector. The Unfunded Mandates Reform Act requires the CBO to estimate whether proposed legislation will cost the private sector more than $142 million. The CBO says it can’t do that in this case because of ”uncertainty about how often and against whom the Department of Justice or copyright holders would use the authority” provided by the legislation.

これほどの規模のインターネットの規制するスキームは過去に例がないという。民間企業が検索エンジン、ISP、クレジットカード会社がかぶる費用の予測はかなり難しいだろう、とのこと。(以下引用)

We’ve never had the kind of large-scale Internet censorship infrastructure mandated by the PROTECT IP Act, so it’s hard to predict how much it would cost private ISPs, search engines, and credit card networks to comply. But maintaining, updating, and enforcing blacklists could be expensive, and these costs would be multiplied across hundreds, if not thousands, of private firms.

果たしてこれだけのコストをかけてまで、海賊版規制をする必要はあるのかどしょうかね。これだけの大掛かりなネット規制をかけて、既存のメディア産業を守る価値はいかばかりなんでしょう。
海賊版被害によって出た損失の計算は、かなり計算の難しいところで、けっこう恣意的な可能性が高いものです。単純に違法にダウンロードされた数=損失分とは
云えないので。有料ならそもそも見ないよ、聞かないよって人もいっぱいいるわけで。
逆に一本のダウンロードから複製して路上でDVD売ってる人もいますので、そんなのはどれだけの規模なのか計算不能に近いです。

アメリカのネット産業と映像産業のせめぎ合いはまだまだ続きそうです。

 

Tags: