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宣伝からコンテンツへ脱皮するCM

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下記のニュースが出ていたので、ご紹介。
テレ東、10月3日以降放映のCMをネット配信 物販や資料請求と連動も

これはなかなか面白い試みだと思います。
上手くいけば、CMの質を変えることにつながるかもしれません。
CMは基本的に、番組中の枠を購入してそこにスポットとして流すわけです。基本的には流しっぱなしで、面白さよりも製品やサービスを印象づけることに主眼が置かれます。当然、好印象を作るためにクオリティ、オリジナリティにもこだわるのですが、不特定多数に向けても放送の中で流されるので、「お知らせ」の機能もまた重視せねばならならない。テレビのようなプッシュ型メディアではそうならざるを得ないですね。

ところが、テレ東は仕掛ける、このサービスでプル型のメディアであるインターネットにCMを置くとどうなるかというと、人は自分が面白いと思ったCMだけ見にくるようになるわけです。CMにはピンキリありますけど、単なるお知らせにとどまっているタイプのCMは見られないでしょうね。
となると、自然よりアイデアの凝った面白いCMが増えるでしょう。
つまり僕らはCM宣伝としてよりも娯楽として享受するようになる、ということです。

企業のソーシャルメディア戦略にも影響及ぼすことにもなるかもしれません。好感度の高いユニークなCMを制作した企業は、自然とソーシャルメディア上で話題に上ることになるでしょう。

反対に単に有名なタレントをだしているだけのCMが話題になるかどうか。それだけでは、ファンの間では話題に上るかもしれませんが、それ以上の広告効果ってないでしょうね。

この特設サイト上で企業やユーザー同士がコミュニケーションを取れるようなシステムが実装されるかわかりませんが(通常のソーシャルメディアでの拡散はOKのよう)、商品購入の導線も用意するとあるので、実現すれば、なかなか面白いエコシステムになりそうな気がします。

元来、CMなどの広告は、基本的にコンテンツを遮る邪魔者として認識されてきた面がありますが、このシステムでは、むしろCMそのものがコンテンツになります。

今までにない、ユニークなCMがたくさん出てくるかもしれませんね。

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