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YouTubeの進む道2: WeVideoの提携は映像制作進化への大きな一歩

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テッククランチに記事にもありましたが、YouTubeがクラウド上で動作する編集サービス、WEVIDEOと提携しました。

このWeVideoはどんなサービスかというと、プロレベルの編集ツールをクラウド上で展開できるツール。以下テッククランチから引用します。

WeVideoでは、いろんな機能が揃ったプロ級のビデオ編集ソリューションが提供され、しかも、誰でも使えるぐらい十分に易しい。

YouTubeとのパートナーシップは、わずか1か月前にロンチしたばかりのWeVideoにとって、大きな勝利だ。会社はカリフォルニア州Sunnyvaleにあるが、もともとはヨーロッパのベンチャーCreazaからのスピンオフで、こちらは教育向けのムービーエディタをヨーロッパの25万人の学生生徒たちに提供している。

WeVideoのユーザはまだ2000人しかいないが、YouTubeとの提携により軽く100万には達するだろう。それに備えて同社はこの夏、プラットホームをAmazonのクラウドサーバに移した。これはサービスのスケールを可能にするだけでなく、エンドユーザにおける処理時間レンダリング時間を短縮する。デスクトップのエディタアプリケーションは、その速度がコンピュータのハードウェアに依存するが、WeVideoのクラウドサービスでは、有料ユーザ向けの高速処理もある。料金体系は階層状になっているので、処理速度だけでなくストレージのスペースやビデオの解像度なども、数段階設定されている(料金表はここに)。

ご存知の通り、YouTubeは世界最大の動画共有サイトですが、このプロクラスの編集ツールの提供によって、YouTubeは映像を共有から、映像制作そのものの共有に乗り出しているのだと思います。それは映画が誕生してから100あまりがすぎましたが、映像制作にとっての大きな変革の波です。

映像制作は閉じた世界だった

映像制作は、制作意思決定も制作能力も今まではスタジオや放送局という特殊な場所だけが持っていました。クローズドに企画が立案され、クローズドな環境でデベロップされ、公開されるまでは一方通行にマスメディアからの発信でした。撮影機材も高価で、立派な編集・音響環境を自前こしらえることはものすごいハードルの高いものでした。現在では、高精細なHDカメラも編集機材も比較的安価な値段で手に入るようになり、様々な動画サイトに無料で作品を公開できるようになりました。今まで一部の選ばれた人間しか映像制作 は出来なかったのですが、デジタル機器の普及は、そんな閉じた映像制作を民主的に開放したと言えるでしょう。

そして現在僕らは、YouTubeやVimeo、ニコニコ動画で日々面白い動画を共有しています。僕らのデジタルコミュニケーション の中で動画は大きな位置を占めていますね。

YouTubeとWeideoはそれをどう変えるのか

僕らが共有しているのは、動画サイト作品としてアップされたいわゆる完パケです。基本的には動画を作り終わった後のモノしか共有できません。今回登場したWevideoというサービスはここを変えていくことになります。どういうことかというと、これからは映像を作るプロセスを共有可能になるということです。僕はこれを究極のUGCと言いたいです。

例えばこんな使い方ができるかもしれません。NYでデモ起こっていますが、そのデモの映像を取材したいと日本のTV局が思った場合、NYの支局か現地の制作会社に依頼して撮ってもらいます。その素材を衛生で送ってるんですが、このweVideoを使えば、誰でも同じことができますね。NYで撮影したものを、YouTubeアップする、同じアカウントを共有している東京の僕が即座にオンライン上で編集して、そのままYouTubeで公開。いちいちHDに取り込必要もないので、今まで以上スピーディかつ低コストで作品を作れます。

今のニュースのような映像の例でしたが、フィクション場合はこんなことができそうです。

現場で撮影したものモバイル接続で逐一アップロード、編集者はそれをほぼリアルタイムでオンライン上で編集者していき粗編集を同時進行で行う。現場の監督も逐一その粗編集をチェックできて、そこから必要なショットをさらに追加したり、新たに思いついたアイデアを撮影反映させていく。 ハリウッドの大作映画では、似たようなことを実はやってますけど、何十億もするようなシステムです。それが一般レベルでも可能になります。

ネットに作る過程を共有する楽しさを

学校の学園祭などで、学園祭当日も楽しいですが、それの準備している時間の方が楽しい、ってことありませんか?

往々にして作品作りって出来上がってしまった後より、それを作る過程のが楽しかったするものです。ネットにはヒビ世界中で面白いコンテンツが発表されてて、それを共有しながら楽しんでるんですが、実は一番面白い瞬間、作り上げる過程は共有してないんですよね。

このYouTubeとWeVideoの提携は、映像分野においてその作る過程に参加する、という新しいネットの楽しみ方を提供してくれるんじゃないかと期待してます。そうして作られた作品の中から全く新しい表現スタイルがでてくるかもしれません。

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