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キアロスタミ監督の新作がカンヌ映画祭のコンペへ。クラウドファンドの出資者として思うこと

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今週、個人的に一番の大きなニュースはこれでした。

キアロスタミ監督作がカンヌ・コンペ部門 主演・高梨臨は喜び爆発

何度かブログにも書いていますが、このイランの巨匠、アッバス・キアロスタミ監督の新作「ライク・サムワン・イン・ラブ」は製作資金の一部を日本のクラウドファンド「Motion Gallery」で集めた作品です。

これに僕は13万円も出したわけです。お金持ちじゃないですけどねえ、決して。奮発しました。

僕はキアロスタミをの大ファンというか、神と崇める存在で、僕の映画ライフを大きな部分を占める存在でもあります。この人とケン・ローチに映画の味方を教わったようなもんです。

エンドロールに名前が載る。

これだけのことが映画ファンとしては大変嬉しいことです。ましてや自分の一番好きな映画監督の作品だったらなおさら。
10万円以上の出資でスペシャルサンクスとしてクレジットされるというので、10万円だすことは決意しました。3万円は締め切り一週間前にまだ目標金額達成していなかったので、応援の意味で追加したものです。

映画の撮影現場にも見学に行かせてもらいました。
生キアロスタミは、スタッフを振り回しまくっていて、現場で働くのはゴメンだなと思いました。(笑)

見学のみの予定がなぜかエキストラまでやらされ、ラッキーな経験でした。そのへんを偶然通りかかった一般人まで駆り出してエキストラやらせていた、この人の現場は相当大変だな、現場では働かない方が無難だな、とホントに思いました。(笑)

あと日経新聞やCinema Todayにもインタビューされたりとまるでファン代表のような面もさせてもらいました。(笑)
巨匠アッバス・キアロスタミ監督が日本で撮影した新作、ネットで一般に製作費募り撮影現場に招待
SNSで「共感」を形に 始動・クラウドファンディング

僕は、クラウドファンドを利用したのはこれが初めてです。末席ながら、作品に関わることができて、クレジットもされて、その作品が映画界の最高峰、カンヌ国際映画祭で上映されるというのは、夢のような話です。

今までもキアロスタミの新作のニュースが入ってくるたびにワクワクと公開日を待っていましたが、今回はそれ以上に待ち遠しいです。自分の名前が入ってるんですから。

エンターテイメント=娯楽に関してこんなツイートをフォロワーさんがしていました。

 

映画を見る前のワクワクしている時、映画を見ている時、見た後の余韻に浸る時、感想をだれかと話す時、思い出として振り返る時。
映画という娯楽も一本の作品を巡って、こうして5つの楽しみがあります。

クラウドファンドは、この「する前」の楽しみを劇的に増やしてくれました。
クレジットされている自分の名前を見る時のことを考えると、「する時」の楽しみも増しているかもしれません。
きっと「した後」の余韻も特別しょう。
そして、クレジットされていることをきっと誰かに自慢げに話すと思います。
もちろん、他のキアロスタミ作品とは違う格別の「思い出」になることでしょう。

クラウドファンドは、一介のファンに五楽の全てをより楽しいものに変えてくれました。
これはファンのためのものなんですよね。出資を募る側だけじゃなくて、ファンが積極的に作品を楽しめるようにするシステム、それがクラウドファンドなんだと、僕は思うのです。

カンヌまで行くことはさすがにできないですが、日本のスクリーンでこの映画が見れる日まで、カンヌでの評判を聞きつつ、「する前」を存分に楽しもうと思います。

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