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ONE VOICE サミットに行ってきました

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たまには映像メディア関係とは別の話題を書いてみます。

インターネット選挙運動の解禁を目指す「One Voice Campaign」の第一回のイベント、「One Voiceサミット」に行ってきました。

「One Voice Campaign」に関して前提というか、押さえておくべき点は、ネット選挙運動の解禁を目指すのであり、ネット投票を目指すものではない、ということですね。
(とOne Voice Campaignとはを読んで理解してるけど、あってるよな)

ネット投票はセキュリティや認証の問題もあって、なかなか導入にはコストも手間もかかるものですが、選挙運動にネットを解禁するのは、技術的問題ではなく制度の問題なので、合意があればすぐに実現可能なはずです。

僕個人の意見では、ネット投票の前にネット選挙運動を解禁。そして政治が身近なものとして受け止められ、関心が高まり、投票率が向上すればそれでよし。それでも投票率に変化が見られないのであれば、ネット投票を「含めた」投票制度のあり方を見直す、という順番で考えるのがいいんじゃないかと思っています。

One Voice Campaignは、インターネットを選挙運動に使用できるようにするために、公職選挙法の改正を求めていくことを目的としています。

ホントは法務省での「解釈」しか、選挙運動でネットを使ってはいけない根拠は現状ないので、総務省で再解釈してくれれば今すぐにでもホントは使えるんでしょうけどねえ。

昨日のイベントでも議題に上がっていましたが、鳩山政権時代にネット選挙が与野党一致で、一部解禁が可決になりかけたことがありました。(ホントに不十分なものでしたが)

2年前の改正案は、HPとブログの更新はOKでツイッターなどの相互交流可能なツールが禁止だったと記憶しています。
当時の改正案がなかなかググってもでてこないのですが、第三者の利用もダメだったような気もして、前進とはいえ非常に半端なものでした。

とはいえ、一度は合意があったたのだから、まずはそこから再スタートしてはどうか、という意見に対して、
いや、いったん決まってしまったものを覆すのは難しいので、フルスペックでの解禁を目指すべきという意見がありました。

前回、フルスペックでの解禁が出来なかった理由、ツイッターなどが見送られる背景には成りすましの問題とか、誹謗中傷を恐れる向きとかがネガティブキャンペーンを不当にされた時のリカバリーあたりが問題ですが、いずれも乗り越えられない問題ではないと思います。

少しずつでも前進しながらやるべきか、一気にフルスペックか。

これはなかなか難しいところではあります。
少しずつ解禁するのが、ネットの有用性の「慣らし」として有効であるという考えと、それが変な意味で「ガス抜き」として作用して、それ以上議論進まなくなってしまうか。日本にはなし崩しの文化と、熱しやすく冷めやすい性質と両方ありますしね。

個人的には、一部でもいいから解禁して、その後もしっかり声を上げ続けるべき、という考えですが。
この国の政治は何事も一気には進まないので、少しずつやるしかないかと。

その場合、目標実現のためには長期の活動が必要になりますが、そうした長期の活動を支えることができるような団体にOne Voiceさんにはなっていただきたいです。

あともう一つお願いですが、One Voiceさんには、ネット選挙運動の議論にはそれなりの積み重ねた歴史もありますので、そうした今までの議論をまとめたページなども厚くっていただけたらな、と思います。

この運動によって、はじめて関心を持ったという方も多くいらっしゃると思いますんで、そういう方達に過去の経緯を簡単に紹介できる理解もすばやく広がるのではないかと。

早く当たり前のことが当たり前にできるようになればいいなあ、ホント。
金権政治をダメだというなら、お金がなくとも情報を発信できるインターネットの活用はむしろ公職選挙法の理念と合致するわけで。

というわけでとりあえず声を上げてプレッシャーをかけることを継続していくしかこの状況を打破する術はないと思うので、声を上げていきましょう。
以下の公式サイトからフェイスブックページへのいいねを募っています。
http://onevoice-campaign.jp/

いいねを集めるキャンペーンの目的について公式から引用します。

5/23(水)に「ONE VOICEサミット」というイベントを開催。インターネット選挙運動解禁後の未来を議論し、各政党の議員・有識者により解禁に向けた態度表明をいただきました。これを実現化していくためには、一人でも多くの国民の声による後押しが必要です。一人一人が声を上げ、議員やメディアを喚起していくことで、世の中は変化への第一歩を進んでいくのです。
100時間で、いったいどれだけのOne Voiceを集められるか?– それがわたしたちの挑戦です。
現代のネット署名としての、facebookのいいね!をはじめとして、twitterのつぶやき、One Voiceへのメッセージ、写真投稿、イベント開催どんなカタチでも構いません。あなたの参加を待っています。ぜひ「友人を招待」から周りの人の声も引き出してください。期間中は、リアルでも様々な仕掛けをしていきます。ネット選挙運動解禁に向けて、数万の声とともに「One Voice」というムーブメントを引き起こし、政治を動かしていきましょう!!
* ここで指す”ネット署名”とは、facebookのいいね!などインターネット上で集める声の総体です。

One Voice Summitの様子は以下のUSTアーカイブスで見れます。この問題に感心ある方には既知の内容が多いと思いますが、初めて感心を持った方にはわかりやすい内容かと思います。


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