TiVoというアメリカのDVRサービスがありますが、これが提供しているユニークなサービスにインタラクティブ広告というものがあります。
TiVoのインタラクティブ広告の公式サイトはこちら。
TiVo Advertising
TiVoのDVRを使って放送中のTV番組または録画した番組を見ているユーザーが、番組の内容と関連した製品をTiVoリモコンを使って購入できる。従来のDVRの広告ソリューションでは番組の視聴が一旦中断されたが、TiVo/ Amazonの「Product Purchase」では番組を見つづけながら手軽に買い物を済ませられる。
（中略）
例えばトークショーでゲストがリリースしたばかりの新譜や新刊が話題になった時に、画面にProduct Purchaseの小さなメニューがあらわれ、ユーザーはその場でリモコンを使ってCDや本を購入できる。(http://news.mynavi.jp/news/2008/07/23/002/index.html)
上記の引用のように、広告やテレビ番組の内容に関連した商品をテレビを見ながら購入ができるサービスなのですが、今年の秋からTiVoでは、このインタラクティブ広告からの購入の決済にPaypalを使えるようにする、とのことです。
ウォールストリートジャーナルの記事を要約します。
TiVo and PayPal Team Up for Interactive Shopping
サンフランシスコで開催されたTV of Tomorrowにて、TiVoはPaypalとの提携を発表した。同社は、インタラクティブ広告で紹介される製品をPaypalによって支払できるサービスを提供する。
デジタルビデオレコーダー会社のTiVoは現在、広告会社や代理店とともに、このPaypalを利用可能した直接購入を可能にする広告を作っている最中だ。今年の秋から提供予定であるという。
ユーザーはPaypalアカウントを登録し、わずかなリモコン操作でテレビに表示される広告から直接商品を購入できるようになる。発送先はPaypalの登録先の住所となる。
TiVoのコンテンツ・メディアセールスのゼネラルマネージャー、Tara Maitra氏はこう語っています。「今日の崩壊したテレビ視聴の世界では、広告主にとってオーディエンスへリーチするのが以前よりも困難になっており、テレビの目の前の視聴者の獲得するクリエイティブな方法を見つける必要がある。TiVoのインタラクティブ広告は、広告主に視聴者の注意を、出しゃばらない方法でひきつけさせることができるでしょう」
また、Paypal側としては、モバイル市場とともにテレビもeコマース市場の成長を牽引するマーケットであるとの認識だと、electronistaが書いています。
テレビには強い訴求力がありますし、Paypalほどに楽な決済と結びつくのはとてもいいかもしれません。
ネット広告がそうであるように、テレビの広告も直接販売に誘導可能な導線になる日も近いようです。