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SPIDERがやってくる。テレビのコンテンツがテレビのアーキテクチャから解放される日がやってくる。

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SPIDERの家庭用タイプの発売が遂に決まりました。
年内には発売となるように量産を進めているとの事。
http://spidertv.jp/comingsoon/

本当に、本当に待ち望んだガジェットが遂にやってくるのですね。
今年の始めごろでしたが、このSPIDERに触らせていただく機会がありました。その時から家庭用SPIDERの発売される日が待ち遠しくてしょうがなかったのです。

このSPIDERという製品、現在はマーケティング会社などへの法人向けのみ提供されているのでご存知ない方もいらっしゃるかもしれません。そうした方向けにまず製品概要を説明してみます。

SPIDERは録画機であって録画機ではない
SPIDERは、ガジェット雑誌などでは大容量のHDDと非常に優れたUIを持つ「全録」の録画機と紹介されることが多いのですが、これは間違っているわけではありませんが、この製品の本質を表現できていません。
録画機という製品の目的はテレビを録画することです。目的が製品ジャンルを表していますね。しかし、SPIDERは録画していますが、それは目的ではありません。一週間分の地上波のテレビ番組を自動で全て録画しているのですが、録りためておくことを目的としてはおらず、その録りためたテレビのコンテンツ(一週間で2000の番組、4500種類のCM!)を検索可能な状態にし、いつでも自分の好きなときに好きなキーワードでコンテンツを引っ張ってこれるようにするのが目的となっています。なので「録画機」の範疇でこれを語ってしまうと良くないのです。
大量にストックされたコンテンツを任意で引き出せるシステムを提供するもの。要するに「インターネット」です。SPIDERはテレビをウェブ化するものです。単純にネットにテレビモニタが接続されるという意味ではなく、そのコンテンツの提供のされ方そのものをネットの理論に置き換えるんです。
まとめると一週間分のTVコンテンツを録り貯め、それらのコンテンツをウェブの論理で再構築するものがSPIDERです。こういう製品をどういうカテゴリで呼ぶべきでしょうか。スマートTVでしょうか。現在の市場に存在する、スマートTVと呼ばれる製品たちが単に多機能なだけであまりスマートな感じがしないので、この範疇で語るのも気がひけてしまいます。
というより、これはいちガジェットとして紹介するのも気がひけるような製品なのですよね。テレビの世界に新しいアーキテクチャを打ち立てるモノであり、新しいエコシステムを作り出す類いの何かです。
妙な話に聞こえるかもしれませんが、これはテレビのコンテンツをテレビのアーキテクチャから解放するものです。

テレビに時間を支配されていた時代
今までテレビのアーキテクチャはどうなっていたでしょうか。
テレビというのは放送波を全国にくまなく同時に流し、あらかじめ決められたタイムテーブルに沿ってコンテンツを配信します。一般ユーザーはその決められた時間にコンテンツを享受してきました。夜の7時に放送される番組は、夜の7時にしか見れないのです。かつてはどうしても見たい番組があれば、その時間にテレビの前にいるしかありませんでした。そうしてテレビのコンテンツ配信のスタイルは、ある程度人々の生活サイクルにまで影響を及ぼしていました。録画機というテレビ視聴を「補助」してくれる機能を持った製品を登場しましたが、基本的にはテレビは、リアルタイムに放送されている番組をみたければ、自分がそれに合わせるしかありませんでした。

テレビはリアルタイムのフロー型のメディアなわけですね、基本的に。Twitterと相性がいいのも同じリアルタイムのフロー型のメディアだからですね。

テレビがメディアの王様であった時代、そうした決められたタイムテーブル、各番組決められた放送時間などに疑問を持つ事はほとんどなかったと思います。それがメディアと情報空間の常識を支配していました。
しかし、リアリティが変わりました。もうテレビのアーキテクチャは古い。そしてテレビとは全く別のアーキテクチャで持って、コンテンツを提供するプラットフォームが登場しました。云うまでもなくインターネットですね。

テレビの時間支配から人を解放したインターネット
テレビに対してインターネットのコンテンツとユーザーを結ぶアーキテクチャとはどうなっていますでしょうか?
Nifty Serveの時代まで遡ると話が複雑になるので、ここでいうインターネットは「検索」以後の世界だと思ってください。
httpで始まる長いURLを入力するとそこにストックされたコンテンツいつ、どこからでも楽しめる世界。そして検索は、自分の知らない未知のモノに出会える確率を飛躍的に高めました。リアルタイムのフロー型でコンテンツを提供するテレビに対して、インターネットはストック型の時間を問わずコンテンツを享受可能なものにしました。
このインターネットが爆発的に普及していき、人々のコンテンツに対する意識を劇的に変えていきます。いや、コンテンツだけでなくライフスタイル全体を変化させています。僕らは情報もコンテンツも自分のライフスタイルに合わせて享受するようになりました。
インターネットに日常的に触れている人なら、今誰もが疑問に思ったことがあるでしょう、何でテレビは決められた時間にしか、番組を見せないのかと。

テレビをネットのように楽しめる
SPIDERはこのネットのストック型のアーキテクチャにテレビコンテンツを置き換えるものです。その手段として現状では全録を採用しているのですね。自動的に録画しておき(自動的にというのが大事な点と思います)、それをいつでも検索して引き出せる。検索結果は番組タイトルごとだけではなく、コーナーごとにも抽出可能。例えば武井咲で検索した場合、その週に武井咲が出演しているドラマやバラエティの他、情報番組などで出演映画などが紹介されていた場合、その部分だけピンポイントで抽出可能。
CM検索も可能。CMって元々プロの映像作家が時には番組そのものよりもお金をかけて時間もじっくりかけてそれを15秒や30秒という短い時間に凝縮しています。本来はコンテンツとして非常に高いクオリティにあります。それが他の目当て(番組本編)があるのに、それを遮るように入り込むからノイジーに感じるわけで。本来これはユーザーにとっても不幸なことです。質の高いコンテンツを見てるのに、望まないタイミングで見せられることにより、その魅力を享受できないのですから。

CMを例に出しましたが、そうした未知の魅力をたくさん発見できるようにするのが、SPIDERです。

現代人は徐々にテレビを見なくなっているとよく云われますが、それは自分の好きな番組を探すことが出来ないからではないでしょうか。一週間に2000番組、4500のCMがテレビで放送されているのですが、その中に実は自分の好きな番組があるのではないでしょうか。既知の番組をいつでも好きな時に見れるのも素晴らしいし、新しい番組を発掘するのもいいでしょう。操作感も抜群に良い。非常に優れたアプリケーションであると実感します。
このSPIDERのUIを見ていると全録のその先もさらに見据えたような作りになっているように思えます。一週間分の全番組という大量の情報量にも関わらず非常にシンプルに作られています。そのままタブレットに表示しても苦でもなさそうに思えます。

SPIDERはテレビ視聴におけるユーザー体験を一変させます。iPodがモバイル音楽ライフを変え、iPhoneが携帯電話を変えたように。日本でテレビ体験を変えるのはiなんとかではなく(APPLEファンの僕がこういう云う方をするとは!)、このSPIDERです。
テレビコンテンツをネットの理論にスムーズに置き換え、再び輝かせるもの。

それがSPIDERです。

開発者の有吉昌康氏のSPIDERに込めるメッセージも素晴らしいのでぜひお読みください。
私達がSPIDERで目指していること 〜テレビの次の50年〜

SPIDER公式サイトはこちら。
http://spidertv.jp/

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