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ソーシャルTV関連ニュースピックアップ 7/30~8/5

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さて今週も海外のソーシャルTV関連のニュースをお届けします。
NBCのオリンピック録画放送炎上事件についての記事を書きましたが、その後NBC側もいくつかの発表と動きがあったので、捕捉としていくつかのニュースを取り上げてみました。


NBCが競泳男子200メートル個人メドレー決勝戦のネットライブ放送を無料解禁

ソース: NBC Drops Pay Wall for Michael Phelps vs. Ryan Lochte Livestream

アメリカNBC放送が、ネットのオリンピック生中継を一部無料解禁する。日本時間の昨夜に行われた競泳男子200メートル個人メドレーの放送のネットの放送を誰でも見られるようにした。(アメリカ国内からのアクセスのみ)
NBColympics.comでは、多くの競技をライブ配信しているが、利用できるのはケーブルTVやサテライトなどの有料サービスに加入しているユーザーのみ。しかし、今回マイケル・フェルプスとライアン・ロクテの注目の対決が実現した200メートル個人メドレーの放送は、ペイウォールを外すことを決めた。
NBCスポーツのPR担当によると、今後の五輪のオンライン放送は、この解禁施策を毎日いくつかの注目競技で行うとのこと。

NBCは開会式や一部の注目競技をテレビで生中継せずに、録画放送をプライムタイムで行い、有料サービス契約者にのみオンラインでライブ放送を提供していることに対して、ネットで多くの批判が集まっている。今回の措置はそうしたネットの声を反映したものなのだろうか。

関連記事: アメリカNBCが五輪の開会式を録画放送して、歴代最高視聴率とツイッターでの炎上を引き起こす

炎上もなんのその。NBCのオリンピック放送から得られる利益は事前予想を超える見通し

ソース: London Olympics Coverage Is Making NBC Way More Money Than They Hoped For

ネット上では競技を生放送せずにプライムタイムでの録画放送するという方針に対して、多くの批判が寄せられているにも関わらずNBCのオリンピック放送の視聴率が好調だ。NBCユニバーサルのCEO、Steve Burke氏は、「我々が事前に予測していたよりも30%ほど視聴率が高い」と述べている(30%高いってホントか。。。)
ある専門家は、この結果にはソーシャルメディアが大きく貢献していると言う。熱心なファンがTwitterやfacebookでオリンピックについて投稿し、それがフォロワーや友人をプライムタイムにテレビに向かわせているという。
前回大会の北京五輪では多くの競技がプライムタイムに生放送されていたが、今大会のプライムタイムの「録画中継」を北京大会の視聴率を約10%ほど上回っている、とニールセンも発表している。

Adweekのスタッフライター、Anthony Crupi氏が興味深いことを述べている。「オフィスでNBCの録画放送について一番うるさく文句を言っている連中は、毎日4時間その放送を見ているよ」

“The guys in the office who make the most noise complaining about NBC’s tape delay watch it for four hours each night,” said Anthony Crupi, staff writer at Adweek.”

うるさく文句を言う人ほど熱心に見てくれるということか。

NBCのオリンピックのオンライン配信は最初の5日間で6400万回再生を記録

ソース: NBC: Twitter Beefs No Match for the ‘Silent Majority’ Huge TV, digital audience outweighs tape-delay concerns

テレビのオリンピックの録画による放送の視聴率も好調だが、オリンピック特設サイト、NBCOlympics.comも好調だ。NBCリサーチの代表、Alan Wurtzel氏によると、開会式以来2800万人が同サイトにアクセスしたと1日に発表。これは前回大会と比較すると8%の増加となる。
ビデオ配信が合計6400万回再生され、そのうちの45%がライブ配信だった。
またWurtzel氏、オンラインのストリーミング視聴の60%がPCからのものでると発表している。つまいは残り40%がタブレットやモバイルデバイスからということになる。ロンドンオリンピック開始以来、NBCがリリースしたiOSとアンドロイド用のオリンピック専用のアプリはすでに600万ダウンロードされており、視聴率だけでなく、インターネットの展開においてもNBCのオリンピックの展開は数字の上では成功を収めていると言える。少なくとも、Twitterでの炎上はあまり数字に悪い影響を与えてはいなさそうだ。

TVストリーミングAereoが新たな料金プランを発表。無料のトライアルプランも

ソース: Aereo launches new pricing and option to try for free

既存のTV業界を破壊するサービスとも言われるTVストリーミングサービス、Aereoが新料金プランを発表した。月額$12.99で定額観放題から一気に選択肢が広がり、$1ドルで一日使い放題やNetflixやhuluなどと同額である、月額$8のプランも登場。さらには、無料のお試しプランとして、一日一時間だけ利用できるTry for Freeプランも登場した。
現在ニューヨークのみでサービスを提供しているAereoだが、TV業界からの訴訟を退けつづけ、新たな料金プランも発表されさらに大きく成長してきそうだ。
Aereoの新料金プラン一覧は以下のURL。
https://aereo.com/plans

ケーキ屋とその家族の奮闘を描くCake Bossとソーシャルお絵描き共有サービスDoodle.lyがパートナー提携

ソース: How Doodle.ly made TLC’s ‘Cake Boss’ more social/A>

ケーキ屋さんとそれを運営する家族を描いた番組、Cake Bossは、ソーシャルお絵かき共有サイト「
Doodle.ly」と提携し、視聴者から寄せられたケーキの絵を共有できるようにした。
Doodle.lyは2011に設立された若い会社で、ソーシャル共有機能のついたデジタルスケッチパッドを提供している。ユーザーはウェブかiPad用アプリからアクセスして絵を描いて投稿できる。番組期間中に、視聴者から寄せられたケーキの絵のコンテストを開催。およそ1700のエントリーがあり、1500ものいいね!を獲得している。
Doodle.lyのco-founder、Evan Vogel氏は、このパートナー提携は、番組を見ている視聴者に新たなユーザー体験をもたらした、と語る。視聴者は番組を見ながらインスピレーション得て、iPadでスケッチしながらコンテスト用の絵を作成する、といった具合だ。さらにファン同士の交流するコミュニティとしても機能している、と語っている。

via <A Href="http://doodle.ly/" Target="_blank">Doodle.ly/</A>

Doodle.lyのiPadアプリはこちら。

ロジテックがソーシャルTVスカイプアプリをリリース

ソース: TVOIP HERE WE COME? LOGITECH UNVEILS SOCIAL TV SKYPE CAMERA/A>

ロジテック社がテレビ用、スカイプウェブカメラ「Logitech TV Cam HD」をリリースした。これはHDMIで接続可能なテレビなら、なんにでも対応し、スカイプをリビングの大きなモニタでスカイプを楽しめる。テレビにスカイプ用のアプリもインターネット接続機能も必要ない。このカメラそのものにアプリがビルトインされており、インーサネットかWi-Fiで接続すればすぐにスカイプを使うことができる。
appmarket.tvの Richard Kastelein氏は、マルチスクリーンに対応し、このアプリでビデオチャットをしながらテレビ番組を楽しむといったようなテレビ鑑賞スタイルができるのでは、と予測している。GoogleハングアウトでYouTubeを複数人で同時に見ながら会話できるような感じだろうか。

製品の詳細を説明する動画はこちら。

オーストラリアでも急成長するソーシャルTV

ソース:Social TV growing fast in Australia [infographic]

ソーシャルTVはアメリカやイギリスだけでなく、オーストラリアでも成長している。オーストラリアのYahoo!はLoyalizeというスタートアップと提携し、昨年12月にチェックインや投票機能を持つTV用のアプリ、FANGOをリリースした。このアプリはすでに50万ダウンロードされ、チェックインの数は100万以上という。
こうしたアプリの利用増加の背景にはスマートフォンやタブレットの急速な普及がある。オーストラリアでは人口の約半分がスマートフォンを所有しており、来年にはその数は3ぶんの2に達する見込みだと云われている。タブレットもすでに18%の家庭がタブレットを所有しているという。
そして約60%のオーストラリア人がテレビを視聴しながら、インターネットにアクセスしたことがあり、そのうち36%が毎日アクセスするとのこと

インフォグラフィックも公開されている。

via <A Href="http://www.lostremote.com/2012/07/31/social-tvs-growth-in-australia-infographic/" Target="_blank">Lost Remote</A>

この記事は、ソーシャルTVラボにも掲載されています。

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