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ニューヨークのインディーズ映画を支える団体、IFPに関するレポートを書きました

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日本のインディーズ映画を支援しようと立ち上がった独立映画鍋という団体のイベント、鍋講座にてニューヨークのインディーズ映画を支え、多くの新しい才能の輩出に一役買っているIFPという組織の話を聞く機会がありました。

それのレポートを以下のサイトに書きましたのでこちらでもご紹介しておきます。

鍋講座「Vol. 2世界の独立映画事情NY編!!」レポート  〜インディペンデント映画市場を支えるIFPの活動について〜 |独立映画鍋

一部抜粋:
まず、IFP(Independent Filmmaker Project)とはどういう組織なのでしょうか?

IFPの設立は1979年に遡る。舩橋氏曰く当初はインディペンデント映画作家を支援する名目で、NY映画祭の一企画として開催されたのが始まりとのこと。映画大国アメリカの中においても、独立系映画作家の支援団体としては、最古の歴史を持ち、(現在ではNYを中心に)最大規模を誇り、公式サイトによると現在では約1万人の会員となっています。

(中略)

広く開かれた形でインディペンデント映画作家の支援を標榜しており、会員になればだれでも多くのベネフィットを受けることができ、さまざまなリソースにアクセスできます。
またIndependent Film Weekというショーケース(舩橋氏がNY在住当時はIFPマーケットと呼ばれていました)を開催しており、お金を払いさえすれば、だれでも自身の作品を上映することができます。

(中略)

IFPメンバーシップは有料の会員制であり、会員向けに様々なリソースを提供しています。

・劇場チケットのディスカウント・・・制作者だけでなく、一般の映画ファンも会員になれば利用できる。
・制作者向けにフィルムの割引販売、ポスプロ機材やスタジオを割引価格での利用
・健康保険割引・・・アメリカには公的な医療保険制度がないので、重要かも?その他、映画の制作保険の割引もできるようだ
・試写室の割引利用
・インディペンデント映画専門誌、「Filmmaker’s Magazine」の無料購読。
・会員向けワークショップやコンサルタントプログラム・・・映画専門の弁護士に無料で相談できるプログラムや、プロデューサー向けのワークショップから撮影などの技術関係のワークショップまで幅広く行っている。
さらには、制作にあたってのあらゆる悩み事など(予算、キャスティング、撮影、美術や宣伝にいたるまで)を相談できるリソースコンサルタントワークプログラムというものある。
・スニークプレビュー・・・ここで投資家や配給会社が買い付けることもあるという。
・メンターシッププログラム・・・先輩/後輩のような関係性を築いて長期に渡って制作をサポートしてくれる制度。

とても勉強になりました。単なるお金の支援に留まらず、スタッフやクリエイターから、投資家や配給会社、映画祭の人間まで幅広い人的交流を促すサロン的な機能も持ち、作品発表の機会も提供する。

映画を作りたい人間だけでなく、映画に出資したい、購入したい人にもメリットのある組織になっているのですね。

映画鍋は、まだ始まったばかりの小さな動きですが、やれることから少しずつやっていき、いずれはIFPのような大きな組織になれればいいですね。

IFPの公式サイトはこちら。
Independent Filmmaker Project (IFP)

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