大島渚監督、死去

hotaka-sugimoto 2013年1月15日

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巨匠がまた一人、この世を去りました。

３月に厚木市で大島監督の映画の上映があって、奥様の小山明子さんと息子さんの大島武さんのトークショーなども予定されていて、先週チケットを確保したばかりでした。

大島監督の近況なども聞けるのかな、などと思っておりましたが、長きに渡る闘病生活に終止符となりました。本当におつかれさまでした。

アメリカ在住時に、愛のコリーダの無修正版を見る機会にも恵まれました。大島監督の表現したかったそのままの状態の作品を見る事ができたのは幸運でした。

一番好きな作品は絞死刑です。世の中に挑みかかるブラック・コメディの最高峰だと思います。死刑執行しても死なないというアイデアが素晴らしい。思いつくようでなかなか思いつくアイデアじゃない。殺したはずの男をもう一度殺すために、男の記憶を呼び覚ますために行われる滑稽なやり取り。皮肉とはこうやって表現するものか、とのけぞりました。

ご冥福をお祈りいたします。３月の上映（少年と戦場のメリークリスマス）、楽しみにしています。