[PR]

【スーパーボウル】よくできたCMはコンテンツとして成立するという話。

[PR]

昨日はスーパーボウルがありましたね。今年も大いに盛り上がりました。ツイッターのTL見てても日本にいながらけっこう見てる人多いですね。
ビヨンセの圧巻のパフォーマンスに、停電騒ぎとポジティブな話題もネガティブな話題も大いにありましたが、どうやら視聴率では昨年には及ばないものの、歴代3位の視聴率とのこと。
Super Bowl Ratings: 108.41 Million Tune In, Down From Last Year

ちなみに1位は昨年のスーパーボウルで、2位が2011年のスーパーボウルなんですね。どんだけアメリカ人はスーパーボウル好きなんだと。

さて、スーパーボウルでは毎年その高視聴率が約束されていることから、CMスポット枠も非常に高額であることで知られています。全米で最も広告効果の高い番組なので、各スポンサーはこぞってこのスーパーボウルに照準を合わせてユニークなCMを制作し、競争となっていますね。

その競技の放送自体も魅力的なのですが、このCMを堪能するのもスーパーボウルの楽しみの1つとして定着していますね。

ドラマや映画などの定額ストリーミングサービスのHuluの日本版にもこのスーパーボウルのCM特集のページが設置されています。HuluにとってはスーパーボウルのCMはドラマやアニメ、映画と並ぶコンテンツとして価値があるということなんですね。
アドゾーン – Hulu

こうした専用チャンネルもYouTubeに立ち上がっています。
第47回スーパーボウルで放映されたCMを一同に集めたYouTubeチャンネル「adblitz – YouTube」 | mifdesign_antenna

スーパーボウルにおけるコマーシャルはもう単なる宣伝として消費されているのではなく、それ自体がコンテンツとして享受されているってことですね。実際に面白いと思います。今年は73本のCMが放送されたんですが、全部一気に観てしまいました。

個人的に一番好きなのはこれ。今回のスーパーボウルの結果と相まって楽しめますね。

AdobeのCMも皮肉が効いていて面白い。30秒の枠に何百万ドルかけて馬鹿だね、みたいな話をしてますが。

これをリアルタイムの放送で見てたら、それはそれでかなり楽しめたでしょうね。

もうこのスーパーボウルのCM枠は各社こぞって話題となるために人楽しませることを念頭に置いて制作されているので、どれもこれも見応えあります。毎日こんな面白いCM見れたらスキップしたりしないんだけどな。ランダムに面白いコンテンツがどんどん表示されて、発見の喜びもあるし。

ちなみに日本ではテレ東が放送されたCMをオンラインで配信する試みをやっています。

CmerTVというとこと提携してやっているのですが、自分の好きなCMをいつでもオンラインでみることができるというもの。
国内最大動画CMポータルサイト CMerTV

動画を再生すると、リモコンが表示されて商品購入ページに直接飛べるようになっています。これでランダムに暇つぶしにCM見て面白いCMはソーシャルメディアに共有したりとそういう流れでの拡散もありますんで、CMそのものがユニークであればあるほど、広告効果も商品の購買も向上するという仕組みですね。
これもCMをコンテンツとして楽しんでもらおうという試みですね。
20130205-120227.jpg

アメリカのソーシャルTV専門の調査会社Bluefin Labでは定期的にソーシャルメディア上で話題となったコマーシャルのランキングを発表しています。
スーパーボウルのCMは特別仕様で、通常は一週間のテレビ放送でもっともソーシャルメディアで話題になったもののランクを発表しますが、スーパーボウル放送中の時のみのランクを発表しています。
Top Super Bowl XLVII Commercial in Social TV: Ram’s “Farmer” | Bluefin Labs: Social TV Analytics Blog, powered by Bluefin Labs

ちなみに1位はこのCMだったらしい。

サムスンはセス・ローゲンとポール・ラッド、スニッカーズはロビン・ウィリアムスという大物を起用していたんですが、ランク外ですね。大物ハリウッド俳優だけで話題を呼べる時代んじゃないんですね。セス・ローゲンとポール・ラッドのかけあいは面白かったですけどね。

こうして何らかの指標でどんなCMが視聴者に好まれているのか可視化できると、スポンサー側の意識も、より面白いCM作りをしようという風に変わってくるでしょう。

実際CMって面白いと思うんですよね。場合によっては番組制作費以上のお金使って作ってるものもありますから、映像コンテンツとして非常に質の高いものもあります。
カンヌの広告祭のようなもの以外に、こうしたコンテンツを評価できる指標ができると、とても楽しくなるんじゃないかとおもうんですが。番組よりCMのが面白くなったりしてね。

スーパーボウルの全てのCMをご覧になりたい方は以下のリンクを参照してください。
アドゾーン – Hulu(日本語字幕あり。たまに文字化けしてましたが)
Super Bowl 2013 Commercials: Watch Them All Here(字幕なし)

グッド・コマーシャル
グッド・コマーシャル

posted with amazlet at 13.02.05
西野 亮廣
幻冬舎
売り上げランキング: 123,993
[PR]