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【ネタバレあり】映画レビュー劇場版「とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇蹟」

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大人気ライトノベルシリーズ、禁書目録の劇場版がついに公開となりました。

早速見に行って来ました。限定10万3000冊のオリジナルストーリーの小説もゲットしましたよ。映画の方もオリジナルストーリーですが、この小説もオリジナルストーリー。鎌池先生はどれだけ働く気なのか。

さて、劇場版ですが、禁書ワールドの時系列的には、大覇星祭の直前の出来事となります。特典の小説はさらにその少し前。黒子主役の「残骸」編の後になります。

ネタバレ含むレビューとなりますのでご注意ください。
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via 劇場版「とある魔術の禁書目録-エンデュミオンの奇蹟-」公式サイト

物語は、3年前に起こった宇宙飛行機、オリオン号の墜落事件から始まる。乗客と乗組員88名が全員助かり、この事故は後に「88の奇蹟」と呼ばれるようになる。
そして時は過ぎて、2学期の始まった学園都市。上条当麻とインデックスは町中で歌っているストリートパフォーマー、鳴護アリサと出会う。彼女の歌にすっかり感動したインデックスと上条はすぐにアリサと意気投合するが、そこでアリサに超巨大宇宙エレベーター「エンデュミオン」の開通キャンペーンのイメージソングに抜擢されるというビッグニュースが飛び込んでくる。3人はアリサのデビューを祝してファミレスに繰り出すが、その帰り、ステイル率いる魔術師がアリサに襲いかかる。否応無く交戦する上条だが、そこに科学サイドの秩序維持部隊「黒鴉部隊」が突入し、魔術側と交戦する。ステイルは上条に彼女(アリサ)は魔術サイドと科学サイドの間に戦争を引き越しかねない存在だ、と言い撤退していく。そして黒鴉部隊を率いるシャットアウラも、彼女に関われば命を落とすと言い、その場を去って行った。

上条とインデックスはアリサをかくまうことを決めるが、プロモーション会場に行くことがなかなかできない。アリサはそこで御坂美琴に付き添ってもらうが、そこでも魔術サイドに急襲される。セットが崩壊し、多くの観客を巻き込むような事件であったにも関わらず、けが人は1人もおらず、彼女の歌には奇蹟の力が宿っているのかとも言われるようになる。

実はアリサがエンデュミオンのキャンペーンに選ばれたのはその彼女の奇蹟の力が理由だった。エンデュミオンを製造したのは、事故を起こしたオリオン号を製造したオービット社。彼女のその奇蹟の力が社のイメージと重なるというのが若干10歳にしてオービット社の社長に就任した天才少女、レディリーの説明であった。
このレディリーがシャットアウラの率いる治安維持部隊を雇っているのだが、その正体は実は1000年生き続ける魔術師であった。エンデュミオンはある巨大な魔方陣を形成するために作られたのだ。彼女の目的は死ぬ事。死ねない身体に生まれ彼女は死こそが最も望むものなのだ。

その魔方陣の核として必要とされるアリサは果たして何者なのか。イギリス清教は彼女は聖人である可能性が高く、彼女がエンデュミオンに関わることで世界のパワーバランスを崩しかねないという事を恐れている。エンデュミオンは科学サイドの建造物だが、その巨大さゆえに魔術的なシンボルとして機能していまうらしい。そうでなくても宇宙(そら)は、魔術と科学の覇権を争っている分野でもある。そらに浮かぶ星の位置などは、魔術にも頻繁に利用される。そして科学サイドは技術開発レースの舞台として宇宙に進出しており、多数のデブリを生んではそらに光る物体を増やしているのだ。

アリサを警護するシャットアウラは奇蹟の力を信じていない。彼女も実は88の奇蹟の生存者なのだが、実はオリオン号のパイロットは彼女の父親であり、実はあの事故の唯一の死亡者でもある。彼女の父の死は奇蹟のキャンペーンのために隠蔽されたのだ。
シャットアウラは事故の後遺症で音楽を認識する機能を欠損している。彼女にとっては歌はノイズでしかない。シャットアウラは事故の真相と隠蔽を知り、それらがレディリーの仕組んだものだと知ると彼女に対して復讐を決意する。だが彼女の復讐の相手はレディリーだけでなく、奇蹟を起こす存在そのものに向けられていた。つまりアリサにも。

それぞれの思惑を抱えながら、ついにエンデュミオンが開通する。アリサは全てを知ってなお、自分を応援してくれるファンのためにステージに立つ。シャットアウラはエディリーを追いかけ、宇宙へと飛ぶ。そして上条とインデックスはステイルや、土御門、神裂たちの協力を得て、宇宙へと。そして2人は、レディリーの計画を阻止するため、シャットアウラを止めるため、対峙する。地上ではエンデュミオン崩壊の危機を防ごうと、美琴やステイルたち、そして一方通行らが戦っている。

インデックスは巨大な魔術を発動しようとするレディリーと対峙する。そして上条はシャットアウラと対峙し、本当の奇蹟を起こしたのは、最後まであきらめずに操縦席で1人で戦った父親だろうと諭す。本当はあの事故の時、奇蹟を起こしたのは、奇蹟を願ったのは誰だったのかが明らかになる。シャットアウラはあの時、自分の一番大事なものを失ってもいいから、みんなを救ってと願った。その願いがアリサを生み出し。それ故に乗客88人であったにも関わらず89人となり、1人の死亡が記録されなかった。アリサという奇蹟を生み出したのは、本当はシャットアウラだったのだ。
彼女の願いは、エンデュミオンの中継ステーションの崩壊を食い止めた。アリサは、いやシャットアウラは再び奇蹟を起こし、アリサは消えた。
アリサは消えた。しかし上条には彼女は幻想なんかじゃない、と確信している。なぜなら彼の右手で触れてもアリサは消えることはなかったのだから。

禁書目録のキャラクターだけでなく、佐天さんや婚后さん、さらには湾内さんや泡浮さんなどの超電磁砲勢も登場します。禁書の人気キャラ、一方通行と打ち止めも出番はあまり多くないですが、しっかり出てきますし、ミサカ妹も登場します。
それぞれのキャラにしっかり見せ場を作って禁書ファンならきっちり楽しめる仕上がりになっています。
3Dエフェクトはサンジゲンがつくっているんですが、さすがに迫力ありますね。コンサートシーンや戦闘シーンにおいて、迫力ある描写が堪能できます。

禁書ワールドとして一点新しい所は、今回の劇場版も特典の小説にしてもそうなのですが、科学サイドの建造物を用いて魔術の力を振るおうとする連中が登場するところです。エンデュミオンがあまりに巨大な建物なので、必然的にそこにはある種の宗教的な意味合いを帯びるというのと、それが宇宙にまで繋がっていることで、夜空の星々の輝くに影響を与えることから、それが魔術に干渉するものだと言う解釈。魔術と科学がまさに交差するポイントに今回の物語の中心が据えられていますね。魔術と科学の融合、というのは新約のグレムリンにも通じるものがありますね。
レディリーは死んでいないので(死ねないので)、もしかしたらどこかで再登場あるかも?

まあ、バットを装備した佐天さんがビッグスクリーンで見れただけでもお腹いっぱいですよ。

公式サイトはこちら。
劇場版「とある魔術の禁書目録-エンデュミオンの奇蹟-」 公式サイト【アスキー・メディアワークス創立20周年記念作品】

予告編はこちら。

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