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南相馬の映画館『朝日座』の映画が制作資金を募っています

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南相馬市に朝日座というとても歴史ある映画館があるのですが、その朝日座に関する映画が制作されています。

60分バージョンは以前朝日座を訪れた際に見させていただいていますが、今回新たに追加撮影のための資金をクラウドファンドサイト「Motiongallery」で募集しています。

福島県浜通り(南相馬市)にある映画館「朝日座」をめぐる観客たちの九十年の物語。映画『ASAHIZA』制作支援のお願い。 – MotionGallery(モーションギャラリー)- クラウドファンディング

朝日座という映画館は、大正12年に開館した歴史ある映画館で、当初は芝居小屋としてスタートして後に映画館となりました。芝居小屋だったことの名残を残していて、奈落とか桟敷に通じる通路とかもそのまま残っているんですね。

長い事、町の娯楽施設として親しまれてきたのですが、レンタルビデオ店などが普及するに従い観客動員が低下し1991年に一旦閉館となります。最後の上映はニューシネマパラダイスだったそうです。

映画館としての経営には幕をひきましたが、建物と上映設備はそのまま温存されて、年に数回上映会が開かれていたりしましたが、2008年には地元の有志によって「朝日座を楽しむ会」が発足。以降細々と定期的に上映会が開催されていました。

2011年3月11日の東日本大震災に伴う原発事故で、福島第一原発から30キロ圏内が屋内退避区域に指定され、朝日座もまた活動を中止せざるを得なくなりました。ここは原発30キロ圏内唯一の映画館です。
しかし2011年6月には朝日座を楽しむ会は活動を再開。吉永小百合主演の「いつでも夢を」を上映し、散り散りに非難していた地元の人々が久々に顔を合わせる機会になりました。

僕はこの朝日座に昨年3月ごろにお邪魔して以来、上映会などがあるたびにちょいちょい行ってます。とてもいい所です。ロビーに古い映画のポスターが貼ってあったり、昔の電話交換機がそのまま残ってたり。
朝日座のロビーのポスター

南相馬の朝日座のロビーにある電話室。

もっと写真を見たい人はこちら

今回制作しているドキュメンタリー映画は、朝日座にまつわる人々の想い出と証言を元にした作品で、以前朝日座で上映会があり、短いバージョンは拝見しておりますが、今回新たに撮り下ろしのシーンを追加して完全版を作るとのこと。
追加撮影が9月22日(日)に予定されています。そのエキストラの募集も現在行っています。

今回クラウドファンドで1万円以上の出資をした方は新宿から朝日座へのシャトルバスに乗って撮影に参加できるそうです。南相馬市沿岸部ツアーもあるようですね。

締め切りは明日(9/19)。今日中に支援して申し出れば間に合いますね。

南相馬の原町に朝日座はあるのですが、ここにはなかなか行きにくいのです。以前は電車と高速バスを乗り継いでいっていましたが、常磐線途中が原発の影響で運転していないので、電車に乗って、とちゅうバスに乗り換え、また電車に乗ります。

歴史重ねた建物にしか染み付かないような、そういう匂いのある素敵な映画館ですよ、ここは。東京では味わえない。

【朝日座を訪ねた時に書いた記事です】

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