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悪魔役の俳優がオバマ大統領に似てるという理由で、全出番をカットされる事案が発生

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特段、上からの圧力があったというわけでもないらしいが。。。

全米で2/28から公開されている「Son of God」という映画。この映画はヒストリーチャンネルで放送されていた聖書をテーマにしたドラマ「The Bible」の再編集バージョンなのですが、この映画に登場するサタン役の俳優がオバマ大統領に似ている、という理由でサタンの全シーンをカットされるという事態になってしまいました。
‘Bible’ Producers Cut Satan Scenes From ‘Son of God’ Following Obama Controversy (Video) – The Hollywood Reporter

Son of Godでサタン役を務めたのは、Mohamen Mehdi Ouazanni。オバマ大統領との比較写真はこちら。ウーン、似てるといえば似てるかもしれないけど。。

この騒動の起こりは一年前、あるブロガーがこのドラマのサタンがオバマ大統領に似ているとして、比較写真をアップし投稿したところソーシャルメディアなどで大きく拡散されました。ドラマ制作側はその騒動に対して公式声明の中でオバマ大統領の支持を表明し(The highest respectと表現)、オバマ大統領と悪魔を結びつけるような意図はなく、false connectionJだと非難しました。

しかし、今回劇場版を制作するにあたり、サタンの出番を全てカットすることを決定しました。この決定はプロデューサー陣が「自主的」に下したもので圧力などではないとのことです。
しかし、プロデューサーのRoma Downey氏は以下のように語っています。

“Someone made a comment that the actor who played the devil vaguely resembled our president, and suddenly the media went nuts,”(誰かが悪魔を演じる役者が何となく私たちの大統領に似てるとコメントした途端、メディアの扱いがおかしくなってしまった。※意訳)
“The next day, when I was sure everyone would only be talking about Jesus, they were talking about Satan instead.”(翌日、私はみんなが神について語ってくれていると思ったんだ、けどみんなサタンについて語っていた)

この作品は聖書を基にしたものですが、当然主となるテーマは神についてであるはず。それがネットのバズによりそこに触れる人よりもオバマとサタンの類似について語りだしてしまったので、観客に神にフォーカスしてもらいたいので、サタンの出番をカットしたとプロデューサーは語っています。

ネットのバズが変な方向に行ってしまったおかげで、作品内容の変更を余儀なくされたということのようです。
制作側が意図しない受け止められ方をすることがあるのは、致し方ないですが、メディアも炎上の風に乗ってサタンとオバマを結びつける論調に乗っちゃうのはどうかと思いますね。

当時のTwitterの反応はここで見れます。
“satan obama” in tweets, images, videos and links · Storify

落ち着かせようとする意見もあったんですけどね。

アメリカでは宗教は炎上しやすい案件ですが、、冷静な議論をしてほしいと思います。
しかし、こういう炎上があった時にはどうするのが適切なんでしょうね。ソーシャルメディアってどこの国でもやっかいなんだな。。。

ソーシャルメディア炎上事件簿
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