アカデミー賞監督、キャスリン・ビグローがVRの短編ドキュメンタリーを制作

hotaka-sugimoto 2016年7月31日

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アカデミー作品賞を受賞した「ハート・ロッカー」や「ゼロ・ダーク・サーティ」で知られるキャスリン・ビグロー監督が、VR短編ドキュメンタリーを制作しているとDeadlineが報じている。

Kathryn Bigelow’s VR Documentary Short ‘The Protectors’ On Nat Geo | Deadline

『The Protectors』と呼ばれるこのプロジェクトは、ナショナル・ジオグラフィックが制作する初めてのVRによる短編ドキュメンタリー。キャスリン・ビグローとVRクリエイターのImraan Esmailが共同で監督を務める。
内容は象牙の密猟者からアフリカ象を守るレンジャーの過酷な現場を撮影したもので、完成品は12分間になる予定。年間3万頭ものアフリカ象が密漁者によって殺されている現実、そしてアフリカ象を絶滅から守るために戦うレンジャーのリアリティを体験できる内容となるとのこと。

このプロジェクトについてキャスリン・ビグローは、「非合法な象牙密輸と戦うための努力がもっと必要だということはいくら強調しても足りません。VRテクノロジーは、彼らの日々の生活と彼らの情熱とコミットメントにスポットをあてるためにベストな方法」と語っている。

ハート・ロッカーやゼロ・ダーク・サーティでビグローは、ハードな内容をドキュメンタリータッチでリアリティを追求して描いて高い評価を得てきた。その現場に観客を放り出すかのような臨場感を作るのが得意な監督なので、VRによるリアリティをどのように作るのか注目したい。