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2019年の「表現の自由」について『春画と日本人』から考える記事を書きました

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 ハフポストにて、ドキュメンタリー映画『春画と日本人』の大墻敦(おおがき・あつし)監督のインタビュー記事を書きました。

 春画展は「わいせつ物陳列」なのか? 表現の自由を萎縮させる日本人の「体質」とは | ハフポスト

 今年、「表現の自由」を巡るいろいろな出来事がありましたが、それらを考えるために長年表現規制を受けてきた春画の歴史と、その展覧会の開催を巡る動きから考えてみようという内容の記事です。

『春画と日本人』パンフレットの表紙

 2013年、イギリスの大英博物館で開催された春画展の巡回展を日本で開催しようという動きがあったのですが、どこの博物館も取り上げてくれず、様々な紆余曲折を経て2015年に細川元首相が理事長を務める永青文庫で開催された春画展の顛末を追いかけたドキュメンタリーです。

 イギリスでできるものがなぜ日本の博物館ではできないのか。刑法175条の問題などにも触れながら、日本人の自主規制的な体質は一体なんなのだろうというようなことを書いています。

 今年を総括するというと大げさですが、2019年の僕個人の問題意識を集約した記事にはなっているなと、書き上げてから思いました。大墻監督の示唆に富んだお言葉のおかげです。

 本作、DVD化はされないそうで、鑑賞する機会は限られているのですが、上映予定を見つけたのならぜひ観ることをおすすめします。表現の自由のみならず、日本人とは何なのかという広い問いかけもなされていて、多くの学びがある作品ですし、面白い話も満載ですし、春画の魅力についても深く掘り下げられています。

 

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