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漫画『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』について書きました

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 リアルサウンドブックに、『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』のレビューを書きました。10月3日からTVアニメ始まりましたね。

『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』が決定づけた「勇者」の定義とは? ダイとポップの関係性を考察|Real Sound|リアルサウンド ブック

 ドラクエ漫画の決定版みたいな作品ですけど、今呼んでも素晴らしい作品ですね。僕は『ロトの紋章』も好きです。

 レビュー原稿のテーマとしては、「勇者」です。勇者という言葉はどういう意味なのか、という点を本作は描いた特別な作品だと思ってます。

 記事にも書きましたが、「勇者」という言葉はドラクエがイメージを決定づけた言葉だと思いますが、じゃあそのどういう意味?、というのはよくわからないですよね。「英雄」とか「正義の味方」とは違うのかと。

 本作は、その辺りを上手く物語の中で答えている作品だと思います。『ロトの紋章』ではその辺はなかったなあと思います。あちらは、ロトの血をひく者が戦う宿命なのだ、って感じでしたから。

 
 以下、メモです。

——–
 
Thesis
アニメ化にあたりその魅力を概観する Or 勇者という言葉についてに絞るか

勇者に絞った方が記事の独自性が出やすいかも

 
Point3つ
・そもそもドラクエがなんなのか
  多くの日本人がイメージする異世界ファンタジーのそのイメージを作り上げた作品
  勇者と聞いて日本人が思い浮かべるのはドラクエの勇者
  ジャンプの鳥嶋氏がつないだ堀井雄二と鳥山明、、ジャンプとの関係はそもそも深い
・ゲームのごとく成長する主人公たちと冒険する快感
  増えていく仲間たち、豪華になっていく装備、身に着ける呪文や能力が増えていく。敵もどんどん強くなる。始まりがドラクエ5以前にもかかわらずモンスターとの共存を描いていたのも興味深い点
  なんでもない道具屋の息子にすぎないもう一人の勇気の体現者、ポップ
・魅力的な悪役の宝庫
  紆余曲折の果てに成長するハドラー、策略家、武人、影の実力者、主人公側の仲間につく者たち、名誉欲に取りつかれたタイプなどなどバラエティに富んだ悪役が登場する

 
Intro
「勇者」と聞いて、大半の日本人が思い浮かべるであろう共通のイメージがあるだろう。そのイメージを作ったのはドラゴンクエストだった。

ダイの大冒険のアニメが始まる
連載は28?前にもなる。あのドラクエを漫画家した作品だ。

ドラクエの世界観を見事に漫画に落とし込んだ名作として名高い。そして、本作は勇者とは、勇気とは何かについての深い洞察を巡らし、独自の評価を獲得した。

 
body1 そもそもドラクエとは
ドラクエそのものの説明は短くて良い。

 
Body2小さな主人公と魅力的な仲間たちとの冒険活劇
ダイ、ポップらを中心に
ドラクエRPGの冒険の体感を漫画で追体験させるのが上手かった。
多くの少年漫画同様、そしてRPGゲームと同様成長と仲間たちとの戦いが描かれる。ドラクエ自体に友情、努力、勝利の要素が備わっている。
それは前述のジャンプ的漫画要素がそもそもドラクエ自体に備わっていた可能性がある。

勇気についての深い洞察がある作品だった

勇者とは勇気ある者ッ!
 そして真の勇気とは打算なきものっ!!
 相手の強さによって出したり引っ込めたりするのは
 本当の勇気じゃなぁいっ!!!」(まぞっほのセリフ)、

勇者の武器とは、勇気・・・マトリフのセリフ
正義なき力が無力であると同時に、力なき正義もまた無力・・・アバンのセリフ
何でもできる反面、何もできないのが勇者という職業・・・マトリフのセリフ
ポップが勇気を象徴する存在であることが示唆される・・・アバンのしるしが光るシーン

 
Body3魅力的な悪役の宝庫
急成長するハドラーほか、様々なタイプの悪役が登場する。
悪役側のドラマも見事。

 
少年冒険活劇のお手本となれるような傑作だ。

 
—-
 
 メモ、終わり。

 最初の構成案から、結構変えてますね。

 最終的に掲載された原稿では、
Body1で「勇気と勇者とは?」
まぞっほのセリフ
マトリフのセリフ
北の勇者ノヴァのセリフ

 の3点から本作の勇者の定義を書いています。周りに勇気を与えることができるのが勇者で、それはただの英雄や正義の見方とは違うんだ、という考えです。

 それを受けて、Body2でポップについて書くことにしました。やっぱりポップですね、この作品の核は。
ポップが実は勇気の体現者だったという点が、とても重要で、ここに血筋だけでは語れない勇者の奥深さみたいなものを感じさせてくれる作品です。

 ドラクエ自体の説明については、ズバッとカットしています。知ってる人多くて、いまさら基本的なことを繰り返してもな、というのと、勇者について説明することでどんな作品なのか匂わせられるんじゃないかと思ったので。

 本作は悪役の魅力もすごいのですが、勇者の定義と食い合いが悪いので、泣く泣くカット。本作の悪役について書くなら別の原稿でそれだけをテーマにやった方がいいと判断しました。ハドラーについてはアニメ!アニメ!に書きましたが。

 それにしてもTVアニメ楽しみですね。原作の最後までやるんでしょうか。28年前のTVアニメは中途半端なところで打ち切られてしまったので、今度は全部見たいですね。

 
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