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電王戦を題材にした映画『AWAKE』について書きました

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 リアルサウンドテックに、12月25日から公開の映画『AWAKE』について書きました。

 「将棋電王戦」は人間とコンピュータの関係を改めて問い直した 映画『AWAKE』公開を機に振り返る|Real Sound|リアルサウンド テック

 この映画は、2015年に開催された電王戦FINALの最終戦、阿久津八段とAIコンピュータAWAKEとの将棋の一戦を題材にした作品です。登場人物の関係などはフィクションですが、電王戦にいたる道筋は概ね事実に沿っており、最後の展開も事実通り、21手投了となります。(2021年11月23日追記)映画では18手目の5三銀と19手目の9六歩を飛ばして、2八角打という展開でした。間違えておりました。ですので、映画は21手ではなく19手で投了となっています。

 電王戦は、基本的に人間代表のプロ棋士が、コンピュータに対してどこまで戦えるのか、人間としての尊厳を背負った勝負するという物語として楽しまれた人が多いと思います。しかし、この映画は、AI開発側の人間ドラマを描いています。

 事実でも、AWAKE開発者の方は元奨励会ですが、本作の主人公も同じ設定で、一度夢に破れた人間が、テクノロジーによって再び夢を取り戻すという展開を描いています。

 物議をかもした21手投了の裏側に何があったのか、本作はひとつの解釈として非常に面白いと思います。もちろん、電王戦を知らない人でもテクノロジーと人の関係を深く掘り下げた作品としておおいに楽しめるはずです。

 吉沢亮がまた素晴らしい芝居をしているので、彼のファンにとっても必見だと思います。

 
 以下、メモです。

ーーーーー
 
電王戦FINAL、AWAKE開発者・巨瀬亮一さん「ハメ手を使うプロ棋士の存在意義」を問う | 将棋ワンストップ・ニュース

電王戦最終局、異例の「21手投了」に至ったAWAKEの真意は 「一番悪い手を引き出して勝っても意味ない」 – ねとらぼ
 

Thesis
コンピュータ開発側のドラマを描いた作品

Point3つ
テクノロジーが、挫折した人間にもう一度夢を見せた
人間代表のプロ棋士が、ヒトの尊厳をかけた戦いをするドラマとして見られていた
当時、なぜ開発者は叩かれたのか

 
Intro
公開情報

実話ベースの物語であること
2015年という直近の実話を映画化した。キャラクターや関係性は脚色しているが、電王戦にいたる展開は忠実
概要、、、あらすじと出演者が誰を演じているか。

 

Body1 当時、何が起こって何がたたかれたのか
参照リンク
電王戦FINAL、AWAKE開発者・巨瀬亮一さん「ハメ手を使うプロ棋士の存在意義」を問う | 将棋ワンストップ・ニュース
電王戦最終局、異例の「21手投了」に至ったAWAKEの真意は 「一番悪い手を引き出して勝っても意味ない」 – ねとらぼ

開発者の主張とプロ棋士の主張バランスよく紹介する
 

Body2棋士側のドラマではなく開発者という人間のドラマ

当時、電王戦では人間代表が応援されていただろう。電王戦の公式サイトのキービジュアルもプロ棋士が中心になっている。

しかし、開発側にも人間がいて、人生を背負って生きているはず。

かつて棋士を目指していた人間が、AIで人間の頂点に挑むという筋書きになっている。
そして、対戦する棋士とは奨励会の同期の元ライバルという設定を導入している。
 

Body3 テクノロジーが挫折した人間にもう一度夢を見せること
一度挫折した人間が主人公である点が重要
その主人公を奮い立たせるのが、テクノロジーだった。

AIの指す将棋は人間の常識とは違う。AIによって将棋界を前進させることができるという興奮と新しい夢を獲得した青年

人とテクノロジーの関係を考える上で非常に示唆的な物語だ。

 
ーーーーーーーー

 メモ終わり。

 とにかく、とてもおもしろい作品です。ぜひ見てほしいです。

 僕も電王戦は好きでしたが、当時のいろんな人のツイートやコメント、記事をリサーチしてあの時はこんなに熱かったんだなと思いました。電王戦にはまだまだ映画にできそうなネタがたくさんあるんじゃないでしょうか。

 テクノロジーは脅威、と電王戦の時感じた人はいたでしょう。しかし、一方でテクノロジーのおかげで夢を見れた人がいたのだということを本作は描いています。とても良いポイントを突いている作品だと思いますので、公開が始まったらぜひ見てください。

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