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『NARUTO』のカカシ先生について書きました

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 リアルサウンドブックで『NARUTO』のカカシ先生について書きました。

 『NARUTO』カカシ先生が教えてくれたことーー多くを失った人間の言葉の重み|Real Sound|リアルサウンド ブック

 どうして少年漫画の先生キャラは人気があるのか、みたいなところから話が始まり、『NARUTO』のカカシ先生のキャラクターとしての魅力を書くことになりました。「抜け感」をキーワードに書いてみました。

『呪術廻戦』の五条悟の原型みたいなキャラですよね、カカシ先生は。親友が悪堕ちしてたり、強かったり、白髪だったり、目を隠してたり、飄々とした性格だったり。

 カカシ先生は最後の決戦でもちゃんと先生として振る舞ってるのが僕はすごく好きです。ナルトやサスケがとんでもなく強くなっても最後の作戦を立てたのがカカシ先生だったり。

 以下、メモです。
 
——
 
 
Point3つ
親しみやすい飄々としたお兄さん、でもすごく強くて万能である
抜け感
最後まで先生であり続けた人・・・たくさんのものを失い、無力感を感じたことのある人。自分で自分のことを最強だとは決して言わない。

 
 

Intro
人生の師と呼べる人に出会えるのは幸運なことだ。学校の先生とは多感な時代に多くの時間をともにする。なんだかんだ、その影響は大きいだろう。だからこそ、素敵な先生に出会えることは個運だ。

ヒーロー漫画の主人公にも良き先生がいることがある。こんな素敵な先生に出会えたらいいなと思えるキャラクターは必然人気のキャラとなる。『NARUTO』のはたけカカシもそんなキャラクターの一人だろう。
 
 

Body1 カカシ先生のいつもの魅力とは
カカシ先生は、抜けている。最初の登場シーンはベタな黒板消しトラップに引っかかるところから。しかも遅刻癖がすごい。愛読書が「イチャイチャパラダイス」だし、どこか抜けている。

一見頼りないけど、やる時はやる人で実力は非常に高い。そのギャップが魅力のひとつだ。

この抜け感は重要だ。これがカカシの親しみやすさを生んでいる。先生と生徒の間には年の差だけ壁があるもの。その壁を取っ払って接することを容易にする。

顔の半分以上を隠しているミステリアスな雰囲気も魅力だ。アニメオリジナルのエピソードでは、ナルトたち第7班がカカシの素顔を見ようと企むエピソードがあったが、最後までマスクの下の素顔は明かされることがなかった。顔を隠したイケメンの白髪で飄々とした先生という像は、呪術廻戦の五条悟に受け継がれている。

 
 

Body2多くのものを失ってきたからこそ教えられることがたくさんある
カカシ先生は、強くて優秀だがその優秀さを誇示することも鼻にかけることもない。むしろ、いつも彼は自分に何か足りない、力が足りないと思っている。

それは彼が、過去大切な人たちを守り切ることができなかったから。本当にこの忍の世界の厳しさ、世界の理不尽さを知っている、それでもな抗うことができる本当の心の強さを秘めたキャラクターだから。

墓の前で「ただここに来ると・・昔のバカだった自分をいつまでもいましめたくなる」というセリフがある。彼はいつまでもその後悔があるからこそ、驕るどころではない、自分には足りないものだらけなんだといつまでもかみしめているのだ。

元々、カカシはルールに厳格な人間だった。忍の掟を破って仲間を助け、裏切り者扱いされ自殺した父の失敗を犯すまいと任務にもルールにも厳格で、そのために仲間を切り捨てようとすることもあった。

しかし、
「忍者の世界でルールや掟を破る奴はクズ呼ばわりされる……。けどな!仲間を大切にしないやつはそれ以上のクズだ」
の言葉が彼を変えた。この言葉はカカシ自身がナルトたちにも教える最初のことだ。それは彼の苦い経験からきているものだった。あの言葉が響くのはカカシの経験からくるもので、うわべだけの言葉ではないからだ。

後悔も絶望もたくさんしてきたカカシだからこそ、人生の師となれる。

闇に堕ちたサスケすらも彼は見捨てない。最後まで先生であろうとしていた。
…どんなに落ちても、大蛇丸がかわいいと思えてたんだな。
三代目火影様がどんな気持ちだったか…今になって分かるとはね…

—-
 
メモ終わり。

 これを書くために本を読み直して、アニメも見直してたんですけど、井上和彦さんの声がいいですよね。

 
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