シネマズPLUSに、3回目となった緊急事態宣言での映画館への対応について書きました。
3度目の緊急事態宣言|映画館への影響は甚大、そして協力金は到底足りない! | cinemas PLUS
4都府県のシネコンは全て休館、ミニシアターも休館しているところもあります。このゴールデンウィークに休館は相当に痛いですが、それ以上に1日わずか2万円の協力金という点についての怒りを書いています。
今回の緊急事態宣言はクラスター発生源潰しではなく、明確に人流の抑制が目的だと記者会見で語られています。人の流れをとにかくどこもかしこも止めるのだ、ということです。
変異型ウイルスの感染力は従来よりも強いので、すでに3密を避ければ大丈夫という常識が通用しなくなっているのも事実です。映画館は一回もクラスターを発生させていませんが、人の流れを大きく作る施設だということことで休館要請の対象になっています。
十分な協力金があれば要請に従うのもありなのですが、はっきり言って「潰れろ」と映画館に言っているのに等しい金額です。これでは、映画館側は罰則があっても生存権の行使として営業せざるを得ないところもあります。しょうがないですよね、座して死ぬわけにはいかないんだから。
そして、今回の4都府県への宣言だけで人流の抑制は達成できるのでしょうか。近隣の県では増え続けるでしょうし、宣言解除後にまたその人達が都府県に流れて感染拡大という、同じことの繰り返しを起こすかもしれません。そうなったら、今回休館した映画館の痛みはなんだったんだということになります。
すでに政府の言葉は国民に届いていません。矛盾だらけなので。国民は行動と態度を見ているので、それが改まらないかぎり、何を言っても通用しません。いい加減、言葉だけでなんとかするのを止めて、協力金をきちんと支払うという行動で示さないと何も解決できないということに気がついてほしいです。