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ドキュメンタリー映画『デニス・ホー ビカミング・ザ・ソング』のレビューを書きました

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 リアルサウンド映画部にドキュメンタリー映画『デニス・ホー ビカミング・ザ・ソング』のレビューを書きました。

 『デニス・ホー』は「あなたはどう生きたいか」と問いかける 損得勘定を超えたその信念|Real Sound|リアルサウンド 映画部

 香港のポップスター、デニス・ホーの半生を追った作品です。彼女は、香港と中国で活躍していたミュージシャンですが、香港でもに率先して参加し、香港の自由のために戦った人物で、そのことで中国本土での活動ができなくなりました。

 収入が激減しても活動を止めず、2019年の逃亡犯条例の改正をきっかけにしたデモにも若者たち一緒に最前線で活動していました。そんな彼女を突き動かすものは何なのかを明らかにしようとした作品です。

 損得勘定で考えれば、彼女の行動は明らかに非合理的です。しかし、彼女は損得勘定を超えた内発的な動機で戦い続けているのだということがよくわかる内容になっています。

 この映画を観ると、本当に豊かな生き方とはどういうものか、カッコいい生き様とはどういうものかを教えられます。大変素晴らしい作品です。

 
 以下、構成案です。
 
 
————————–
 
 

Thesis
内発性と利他性の物語
 

Point3つ
・損得勘定に左右されない内発性を持った人
  90%の収入を失う
  個人としてデモの最前線に立ち、警官隊とも会話する。
  あまつさえ逮捕されて最後に釈放されること
  催涙ガスの飛び交う中をデモ隊とともに行動する
・香港の表現の自由の減少と彼女の活躍の場の減少がそのままリンクする
・内発性のある人物
  千の私の歌詞・・・たとえ私が死んでも、後に続く者がいるだろう
  レズビアンをカミングアウトしている。香港ゲイコミュニティの中心的存在
  大局的な世界観で生きている。仏教
  イチから出直すことで再び見出せる幸せがあると彼女は言う。

 

Intro
香港情勢の話
今年、ますます悪化した香港情勢。。報道も消える。。消えるほどに沈黙させられた

デニス・ホーの紹介。
驚くべき内発性で香港の自由のために戦うアーティストだ。

 
 
Body1デニス・ホーとは何者か
アニタ・ムイに憧れ、弟子となった

2000年代からスターダムに上り詰め、香港のポップアイコンに

若い頃は政治に無関心だったが、徐々に社会への関心を強め、表現にも反映させていった。

レズビアンであることを公表し香港ゲイコミュニティの中心的存在へ。

香港デモに雨傘運動に参加。逮捕まで経験した

 
 

Body2 デニス・ホーの内発性
デモでは、警官隊との衝突を防ぐために最前線で、警官隊を説得しようと試み、市民を守るために前線に立って逮捕された。
そんな彼女は9割の収入を絶たれたという。しかし、彼女には後悔はない。それはわかってやっていたこと

彼女の動機は損得勘定を超えて、己の内発的な動機にしたがっている。
昨今、「役に立つ」ことを意識しすぎている。損得勘定に支配されすぎな世の中に彼女の生き方は鮮烈だ。
この映画が観客の胸を打つのはここにある。彼女の損得勘定を超えた行動に感動し、だからこそファンも彼女に憧れる。

イチから出直すことで再び見出せる幸せがあると彼女は笑って言ってみせる
小さなライブハウスで演奏する彼女はファンとの近さをむしろ楽しんでいるようだ。

千の私の歌詞
 愛に犠牲を払うのは私ひとりじゃない
 100万のストーリーで革命的ラブソングを
 勇者は私だけではない

革命を表すのによく使われる表現


そういう大局観の中で彼女はじぶんの小ささを認め、できることを最大限に行う
デモ隊と催涙ガスの中を駆け抜け、国連で演説し、アメリカ議会でも支援を訴え、欧米メディアへのスポークスマンもこなし、ファンと勇気づける。

驚くべき、利他性の内発的感情も持った、本当のスターがここにいる。こんな人間になりたいと心から思うだろう。
香港情勢に希望はないかもしれない、だが、折れない心がここにある。

 

デニス・ホーの生き方とは
香港から失われる自由
負けるとわかっていてもなぜ戦うか。。。内発性の問題、勝ち馬にのるではない生き方

 
 
———————
 
 
 メモ終わり。

 とにかく、彼女の内発性に焦点を当てようと思いました。政治的な作品ですが、映画全体は、彼女という人間にフォーカスしています。とても強い信念を感じさせる彼女の心はどのように形成されていったのかを丁寧にひもとく形で作品が進行します。

 この映画を観ると、デニス・ホーのファンになること間違いなしなので、彼女を知らない方に是非観ていただきたいです。

 
 
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