[PR]

細田守監督と新海誠監督の舞台設定について比べる記事を書きました

[PR]

 リアルサウンド映画部に、細田守監督と新海誠監督作品における、都会と地方の描き方について書きました。

 細田守と新海誠、2大ヒット作家が“都市と田舎”を扱う理由 写実的な描写の姿勢は真逆?|Real Sound|リアルサウンド 映画部

 田舎と都市という題材で編集部からの依頼で書きましたが、都会に対する両監督の目線は対照的だなと思います。細田監督作品では、都市から地方に向かう事が多く、新海監督はその逆という感じですかね。

 そのため、田舎への考えもわりと違うなということを考えてみました。田舎については固有性をキーワードにしました。それぞれ、二人の監督のアプローチの違いが見えてくる記事になったかなと思います。

 
 
 以下、原稿作成時のメモと構成案

 
 
————————-
 
 
要するに、細田監督と新海監督の舞台論か
両ヒットメイカーにとっての風景。都市と田舎、

**たまには、フリーライティングで自由な発想で書いてしまうか。**

そもそも場面設定はどう重要か
場面設定類語辞典を読んでみる

 
風景は世界観を形作る
極めてフォトリアルな現実的世界をリアリズムで捉えている。両監督、どちらも現代日本を舞台にすることが多い。
 

新海誠・・・・ここではないどこかに行きたい人々を描く作家、あるいは遠く離れた2人を描くことが多い
それはここではないなら、どこでもいいということか
 

細田守・・・土地の固有性にこだわる。
物語と風景がより強い緊密な関係を持っている
 

対して新海誠監督の風景は入れ替え可能性が担保されているといえるか。。。天気の子は離島である必然性は薄い。君の名は。も信州である固有性は決して強くない。
ある意味、物語と風景が不可分ではない関係

 
 

Intro
竜とすばかすの姫の主舞台は、インターネット上のコミュニティ「U」と高知県だ
細田守と新海誠、現在の日本映画のシーンを代表するヒットメイカー。
どちらもオリジナル企画をヒットさせる力のある監督となってい

2人とも現代日本を舞台にすることが多い作家でもある。
都市と田舎、両方を描き続けている。

そこにどんなことが見出せるだろうか。
 
 

Body1 オリジナル作品と世界観
世界観というキーワード

千差万別でまずこれを観客に理解してもらうことが大切。。。マーベル映画のつながった世界観は、ある種、ゼロから世界観を説明せずともよくなる工夫にもなっている。

今、一番多くの人が共有可能な虚構は現実そのもの
思想家の西部邁氏は、著作『虚無の構造』で「現実とは、長期的に安定している仮想のことだ」と定義しています。
というかそれしかない。
星を追う子どもの失敗。。。設定の世界観だけではないが、

物語にとっての舞台とは
場面設定類語辞典から何か引用できるか。

 
 

Body2両監督は田舎と都市で何を描くのか。

新海誠にとっての舞台
ユリイカから引用可能か
ここではないどこかとしての都市と田舎
新海監督は常にここではないどこかの2人を描き続けている

そのモチーフとしての田舎と都市の2つの舞台がある。
天気の子の場合、主人公の家出の理由すら語られない。
東京の必然性は物語上に存在しない。
 
 

Body3
細田監督の舞台設定の在り方

ネットと田舎を対置させることが多い。3作はそれぞれ固有の理由で田舎を選んでいる
それぞれを説明する

おおかみこどもや未来のミライはどこまで踏み込むか。
富山という田舎。子ども2人が野生と人間社会、それぞれの選択をする作品。それぞれが選択できる舞台である必要がある。

限界集落で使える場所
廃校
川というモチーフ
大量の人間が集まるネットと限界集落
 
 
細田監督
ウォーゲーム、都市部に住む子供と島根に帰省している子供
時かけ。。。。都市
サマーウォーズ・・・長野の田舎
おおかみこども・・・都会から富山へ
バケモノの子・・・渋谷
未来のミライ・・・横浜。。。過去との同場所との対比。。。同ポジを活かす
竜とそばかすの姫・・・高知と大田区

ネット空間との対置される田舎
ぼくらのウォーゲーム

WEBアニメスタイル_特別企画
小黒 舞台を島根に設定した理由というのは。
細田 これは、島根の方には申し訳ないけど、パソコンを探すのに苦労しそうな場所という事ですね
小黒 細田さんは、自分の作品以外で、そうしたロケハン主義のアニメって見たことある?
細田 『海がきこえる』とか『パトレイバー2』なんかそうでしょう?
小黒 まあ、そうだよね。でも、それ以外はあまりないんじゃない。例えば、レイアウトに凝るアニメと言えば、宮崎駿のアニメだけど、宮崎さんはあまり現実の世界を舞台にしないじゃない。
細田 そうですね。それは特定された場所を舞台にしないからじゃないですか。僕がそういう事をやっているのは、光が丘なら光が丘、お台場ならお台場と、現実にある地名が出てくるからですよ。団地や田舎という漠然とした印象だけじゃなくて、光が丘や島根というイメージを含めて使いたいからです。
小黒 でも、他でもない島根という土地を選んだのは、結局、細田さんでしょう? 漠然とした田舎でも構わないと思うけどなあ。
細田 構わなくないですよ(笑)。例えば、東京を舞台にするとしたら、架空の東京は作れないでしょう。「東京」という記号を使う以上は、そのイメージをひっくるめて、映画の要素として使うわけだから。「島根」も同じ事です。

サマーウォーズ

『サマーウォーズ』の細田守監督、映画の舞台が長野県なのは奥さんの故郷だから|シネマトゥデイ
「内容と土地柄は共通するもの。風景だけでない人の魅力。その人を裏打ちするのが、そこの風景であり、土地であるということです。映画の内容と土地柄は共通するもの」と語り、ロケーション選びが今後アニメーションでも重要な要素の一つとなるのではないかと説いた

アニメを“絵空事”にしないために――『サマーウォーズ』のロケハン術(1/6 ページ) – ITmedia ビジネスオンライン

おおかみこども

細田守監督最新作「おおかみこどもの雨と雪」製作発表会詳報 : popstyleブログ : エンタメ : 読売新聞オンライン
今回は東京から物語が始まりまして、途中で子供二人を育てるのに東京だと無理だという話になって、都市じゃない所に引っ越す。それが富山県。どうして富山県か。きっと主人公の花っていうのは便利な所では育てないんじゃないかって。どちらかというともっと隠れて生きなきゃいけないので、人がいない所。それ以上に、主人公を見ると、ある種厳しい所というのかな、美しくも凜々しい、生活するのにそんなに楽ではない所に行きそうな気がしたんです。それがあって、実はスタッフの中でいろんな出身地の人がいるんですけども、次々と回ってロケハンしていった。その中で、富山県にたどり着いた時に、きっとこういう所だろうな、きっとここに花はくるんじゃないかと思って富山県にした。 実は、富山県というのは、僕が生まれ育った、高校の時まで富山県におりまして。出身ということもあって、ちょっと土地鑑みたいなものもあったんですけども。それ以上に、厳しい自然の中、そういうものを乗り越えると美しい風景や人々が見えてくる。そういう所として富山県を舞台にさせていただこうと思っています。

未来のミライ
ドラマのある変化する場所

「これからも変化していくであろう場所を舞台にしたかった」細田守監督『未来のミライ』の舞台を語る|ウォーカープラス
―『未来のミライ』の舞台となった横浜市の根岸や磯子区などのお話をお聞かせください。
細田:くんちゃんたちの住んでいる場所が磯子区と金沢区の間ですね。JRで言えば根岸線、高速道路で言えば湾岸線が近いですね。埋立地の重工業地帯のあたりが舞台です。 くんちゃんが零戦のエンジンを作る工場で青年と出会います。石川島航空工業という、航空エンジンを造る部門が独立してできた会社の、根岸湾の埋立地にあった大きな工場です。そこに住んでいる青年を描きたかった部分もあって、舞台を磯子区、根岸、金沢区にしたところもあるんですよ。時間的にいろいろな時代にジャンプしたりもしますし、一方で同じ場所の未来と過去、時間の蓄積みたいなものも同時に表現できるかなと思いました。 埋立地は変化の激しいところなので、昔と今を見比べるとわくわくするんですよね。今は陸地に見えても昔はその土地の半分くらいは海だったみたいな風景があったわけです。同じ視点から見ても過去と未来とで景色が180度違って見える、そのくらい戦後から今にかけて大きく変化した場所ですから。これからも変化していくであろう場所を、舞台のひとつにしたかったんですよ。

竜とそばかすの姫

細田守監督『竜とそばかすの姫』 制作は世界とコラボ|NIKKEI STYLE
調べてみたら人口が全国で3番目に少ない。もっと言えば、限界集落(※2)という言葉が生まれた場所。要は、人口減少という日本の未来を示す、象徴的な場所だったんです。
※2…高知大学教授だった社会学者の大野晃が1991年から使い始めた概念。

『竜とそばかすの姫』細田守 本誌未収録インタビュー Vol.3 なぜ舞台は高知県だったのかSWITCH 2021年8月号 特集:SOUNDTRACK 2021 – SWITCH ONLINE
そういう地方の状況がある一方で、インターネットの世界には何十億人もの人が集まっている。それはすごく対比的だなと思うんです。でも、そういうところからこそ、別の世界で一種の才能を発揮する人が出てきてほしい、とも思うんです。高知に住むすずがベルとして<U>の世界で歌姫となっていったように、東京ではなく、そういうところにいてほしい、と。そういう思いを込めて高知県を舞台にしようと思いました。

 竜とそばかすの姫・細田守 三たびネット社会描く理由|NIKKEI STYLE
特にSNSは、若い人にとって“もう1つの現実”です。

 
新海誠
君の名は。。。信州と東京
天気の子。。。離島と東京

ここではないどこかを夢想するため?
東京は明確に東京と描き、地方は架空の場所、あるいは名前が出てこない。直近2作。
『天気の子』新海誠監督 単独インタビュー|シネマトゥデイ
天気の子は「五輪前の東京の記録でもある」新海誠監督が語る – ライブドアニュース
 
 
———————
 
 
 メモ終わり。

 細田監督は結構舞台選びについて、インタビューで言葉を残しているのがよくわかりました。

 新海監督の地方描写はキャリア初期と最近は変わってきている気がしますね。東京の比重が上がっているとも言えますが。

 
 
関連作品

[PR]