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フレデリック・ワイズマン監督の最新作『ボストン市庁舎』について取材しました

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 ハフポストに、フレデリック・ワイズマン監督の最新作『ボストン市庁舎』についてインタビュー記事を掲載しました。

私たちの生活すべてが政治とつながっている 『ボストン市庁舎』が描く民主主義 | ハフポスト

上映時間が4時間35分もある作品ですが、非常に知的な興奮に満ちた作品で、まったく飽きることなく観られました。タイトルどおり、ボストンの市役所の仕事を映したドキュメンタリー映画ですが、その多岐に渡る仕事ぶりを見ると、政治とは生活のことなのだということがよくわかります。

この映画に出てくる市長のウォルシュさんは、今バイデン政権の労働長官に任命されています。少し前に市長選が実施されて台湾系の女性が市長になりました。全米屈指の多様な人種が暮らす街であるボストンですが、なぜこのような市長が誕生するのか、その背景はこの映画を見るとよくわかると思います。

個人的には大麻ショップを開くための住民との議論のシーンが面白いですね。20分くらい続くシーンですが、みんな議論での発言の仕方が上手いです。あとはやっぱりゴミ収集車のシーンは面白い。ああいうアクセントがワイズマン映画を豊かにしています。

以下、原稿作成時のメモと構成案。

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電話対応に始まり、電話対応に終わる
あまり劇的なことが起きないのはなぜ、排除しているのか

なぜ行政が必要なのか、なぜそれを今伝えようと思ったか

ただのトランプ批判、民主主義礼賛では駄目
選挙が終わった後だからこれを観る意義11月12日公開

地味であることが重要
日々の地味さに民主主義の根幹がある
マーティン・ウォルシュ市長について
バイデン次期米大統領、労働長官にウォルシュ・ボストン市長を指名 – Bloomberg

ボストンを選んだ理由は向こうが受けてくれたから・・・最初はウォルシュがすごい人とは知らなかったらしい。
ボストンの撮影前のイメージは?・・・ボストンはワイズマンの故郷でもある

Point3つ
地方行政の仕事の実態
政治家と市民の距離
面倒な熟議と地味な仕事、

Intro
選挙が終わった
だが政治参加とは選挙期間中にだけなされるのではない。日常生活は常に政治と関わる。
そのことを教えてくれる映画がボストン市庁舎だ。
普段の生活のすみずみまで政治によって方針

Body1
いろんなところを取ってきたワイズマン監督が市庁舎を取り上げることにしたこと

それらをコントロールしている場所だから。
政治が必要な理由そのものを描いている。。。それは当たり前すぎて、地味すぎて見えにくいものなのだ、ということ

ここに描かれるのは、派手な話じゃない。目立つ綺麗事でもない。市民生活の現場とそれを裏から支える会議の連続だ。
コロナなどの大きな事件に対応する時、行政が注目されるが、そもそも政治は常時稼働しているもの。この映画には、事件は映されない。何気ない日常の政治を描く

地味な何気ないものをエキサイティングに見せる工夫
編集について
ゴミ収集車について

Body2政治家の声を聞く機会、市民との距離の近さ
直通電話の番号を市民に渡すシーン
アルコール依存症だった過去を断酒会で告白

そもそもいっぱい出てくる。。。彼を追いかけるといろんな市民に会える。それだけたくさん市民と向き合っているということ

今、労働長官になっている。

Body3面倒な熟議と日常に政治がある
会議のシーンが多い
大麻の会議シーン、学校の定員問題

いずれの会議も結論は出ない
とても地味な話し合い、
普通の映画からしたら地味な場面が多い・というか事件が起きない
ネズミの駆除や違反駐車のきっぷやなにやら。。日常がテーマだから

しかし、その地味な日常の積み重ねがまさに行政のしごとであり、政治は地味な日常の積み重ねだと気がつける

ここに写っている人々は、一般の市民や普通の公務員たち。だが、誰一人「お客さん」なんて意識ではなく、当事者として議論し、熟議に参加し、仕事に励んでいる。

「私は、プロのアウトサイダーです」フレデリック・ワイズマン監督インタビュー|『フレデリック・ワイズマン レトロスペクティブ──フレデリック・ワイズマンのすべて』全国各地で巡回開催中 – 骰子の眼 – webDICE
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映画『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』フレデリック・ワイズマン監督インタビュー 美術館を舞台に市民社会の複雑さを解き明かす – DOTPLACE

「投票に行こう!」という呼びかけは誰に届いていないのか?(室橋祐貴) – 個人 – Yahoo!ニュース

質問案
今、なぜ行政施設をドキュメンタリーにしようと思ったのですか。トランプ政権の誕生と関係があるでしょうか。
あなたの映画は特定の人物だけを取り上げることはしません。しかし、今回はウォルシュ市長が頻繁に登場しますね。撮影スケジュールも彼の日程を中心に組んだのですか、それともあなたが撮影に行った場所に偶然市長もいたのですか
撮影前に、ウォルシュ市長についてどの程度御存知だったのですか。また、撮影してみて彼の印象、ボストン行政全体のイメージはどう変わりましたか。
ボストンだけが撮影の許可をくれたそうですけど、彼らが許可をした動機について何か言っていましたか。
あなたはあまり劇的な事件を撮らず、ミーティングのシーンがいつも多いですね。特に今回は多かった用に思います。ミーティングを必ずと言っていいほど撮影するのは理由があるのですか。
単純なイデオロギー的な主張にならないために、いつも気をつけていることはありますか。

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メモ終わり。

ワイズマン監督は、映画で語るというタイプの人なので、言葉数が少ない人でした。映画を観ても感じますが、過剰に説明するのが好きじゃないのだと思います。その分、映画は本当に豊穣なので、いつ観ても面白いですね。取材しやすいタイプではないですが、短い取材時間でそれなりに情報を拾えたかなと思います。

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