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2022年映画産業分析を書きました

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 シネマズPLUSで毎年書いている映画産業の一年を振り返る記事を書きました。

 2022年映画産業分析:明暗分かれた邦画アニメと洋画アニメ。東宝一強時代は終わりを告げるか? | CINEMAS+

 とにかくアニメが強かった一年です。そして、東宝だけでなく東映が強さを発揮した一年でもありました。東映アニメーションの持つIPが強さを発揮しましたね。東宝一強よりも複数の会社がしのぎを削る方が絶対に環境としてはいいので、歓迎すべき動きです。松竹ももう少し頑張って欲しいところです。

 洋画のアニメーションがちょっと振るわないですね。ディズニーはコロナの影響を払拭できていないようです。外国映画はコロナ前と比べるとまだ数がもどってきていません。

 せぐめんとごとに見ていくと、邦画実写、邦画アニメ、洋画実写、洋画アニメのうち、洋画アニメの売上が一番戻っていない感じです。洋画アニメって要するにディズニーの支配的なセグメントなので、ディズニーが回復していないってことです。この市場、やっぱりディズニーが支配的すぎて、一強状態ってやっぱりよくないってことですね。
 
 
 以下、原稿作成時のメモと構成案
 
 
———————
 
 
外国映画の本数がいまだに戻り切れていない。100本近く減ってるわけだ。(これ戻せるのか?)

2023年は円安がどう響くか。。。。これ配給会社にどこか聞けるか?
外配協
外配協発表、2022年の外画概況、全500本に
2023年01月21日 
 外配協は2022年の外画概況を発表した。全本数は500本。それより前の過去3年間は、2021年が479本、2020年が509本、2019年が584本。コロナ禍以前の本数にはまだ戻っていない。国別では米国が151本で例年通りの最多。イギリス、韓国、フランス、中国が続いた。配給会社別では、キノフィルムズ、クロックワークス、東宝東和と続いた。
■国別
▽アメリカ151本
▽イギリス59本
▽韓国54本
▽フランス39本
▽中国17本
▽カナダ8本
▽インド7本
▽イギリス=アメリカ6本
▽オーストラリア6本
▽台湾6本
▽イタリア6本
▽香港6本
▽ドイツ5本▽ロシア5本▽フランス=ベルギー5本▽フランス=イタリア4本▽アメリカ=イギリス4本▽ペルー3本▽イタリア=フランス3本▽フィリピン2本▽イラン=フランス2本▽フィンランド2本▽タイ2本▽ブラジル2本▽ウクライナ2本▽アメリカ=イギリス=アイルランド2本▽スペイン=フランス2本▽スロバキア2本、以下1本。
■配給会社別
▽キノフィルムズ26本
▽クロックワークス23本
▽東宝東和21本
▽ニューセレクト(アルバトロス・フィルム)18本
▽ギャガ17本
▽ウォルト・ディズニー・ジャパン13本
▽ツイン13本
▽マーメイドフィルム=コピアポア・フィルム12本
▽パルコ10本
▽ハーク10本
▽アンプラグド10本
▽ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント9本
▽アミューズメントメディア総合学院(AMGエンタテインメント)8本
▽ワーナー・ブラザース映画8本
▽サイゾー(TOCANA/エクストリーム)8本
▽ロングライド8本
▽アット エンタテインメント7本
▽カルチュア・エンタテインメント/カルチュア・パブリッシャーズ事業部7本
▽シンカ7本
▽ビーズインターナショナル7本
▽イオンエンターテイメント6本
▽トランスフォーマー6本
▽カルチャヴィㇽ6本
▽パンドラ6本
▽スターチャンネル6本
▽ファインフィルムズ6本
▽JAIHO6本
▽オンリー・ハーツ6本
▽ミモザフィルムズ6本
▽Netflix6本
▽松竹5本
▽ハピネットファントム・スタジオ5本
▽彩プロ5本
▽コピアポア・フィルム5本▽アメイジングD.C.4本▽ライツキューブ4本▽東和ピクチャーズ4本▽SPACEBOX4本▽ムヴィオラ4本▽ザジフィルムズ4本▽セテラ・インターナショナル4本▽Kino cinema4本▽ムサシノ広告社(REGENTS)4本▽サニーフィルム4本▽ユナイテッドピープル4本▽太秦4本▽エスピーオー4本、以下1~3本。

外配協、2019年外画は前年比16本減・584本 – 文化通信.com
外配協、2018年の外画公開本数は600本と発表 – 文化通信.com
外配協、2017年の外画公開本数は582本と発表 – 文化通信.com

「ワンピース」「スラムダンク」配給の東映、歴代新記録を達成!2022年の年間興収が320億円を突破 | アニメ!アニメ!

第1回:2022年映画総興行収入はコロナ前の水準となる見込み、邦画アニメがけん引 – GEM Standard
興行収入上位の作品を対象としたGEM Partnersの独自調査と試算によると、2022年1月から9月に公開された映画全体の累積興収(作品公開年を基準として集計)の復興度合い(2017年~2019年同期間の平均に対する比率)は約88%まで回復しました。邦画のみに絞ると96%、洋画のみでは77%まで回復しています。2021年の邦画の復興度合いは90%、同洋画は22%となるため、今年は特に洋画の復興が著しいことが分かりました。
2022年9月までの累積興収を邦洋の実写、アニメに分けると、邦画アニメの復興度合いは119%と2017年から2019年の平均を上回っており、市場の回復をけん引していることが分かりました。一方、洋画アニメは62%と回復が伸び悩んでいます。そのほか邦画実写は78%、洋画実写は81%とそれぞれ回復傾向にありました。

セグメントごとに見た方がいい
洋画実写
洋画アニメ・・・ここの落ち込み、回復度合いが悪い
邦画実写
邦画アニメ・・・コロナ前平均の2倍の勢い
第1回:2022年映画総興行収入はコロナ前の水準となる見込み、邦画アニメがけん引 – GEM Standard

おそらくアニメ映画の総興行収入は過去最高を超えるだろう。

しかし、アニメ映画をこれ以上数増やせるかというと色々と難しい。

ただ一社ディズニーだけ回復していない
過去興行収入上位作品 一般社団法人日本映画製作者連盟
映連新年会見「ついにコロナ前の水準までもう少し」22年の年間興行収入2131億円 – シネマ : 日刊スポーツ

映連発表の22年概況、興収2131億円、人員1億5千人 – 文化通信.com
邦画は1465億円、前年比114・2%で、00年以降で2位。洋画は665億円、前年比198・3%で、ほぼ倍増となる急回復をみせた。邦画と洋画のシェアは68・8対31・2。洋画が前年から約10ポイント増やしたが、コロナ前の55対45と比べるとまだまだ回復の途上にある。入場人員は1億5200万5千人で、前年比132・4%だった。
 興収10億円以上の作品をみると、邦画が26本で計1038億円。前年から6本減ったが、興収は139億円増えた。50億円以上の作品は前年から2本増えて5本。洋画は10億円以上が15本あり、計493億円。前年から10本増え、興収も385億円増えた。前年ゼロだった50億円以上の洋画は、2本あった。10億円以上作品の邦洋合計興収は1531億円で、前年から526億円の大幅増。100億円以上は4本あり、19年と並んで過去最多。邦画で100億円以上が3本あったのは初めて。島谷会長は「『名探偵コナン』は100億円に近く、年をまたいだ『スラムダンク』は100億円を超える。大変な豊作の年」とした。10億円以上作品に占めるアニメの興収シェアが50%を超えたのは、『鬼滅の刃』があった20年以来2度目だ。

 
 

Point5つ
コロナ回復まであと一歩
一極集中の是非。。。10億円超えヒットの減少とアニメのメガヒットの増加
東映の台頭は明るい材料・・・東宝一強時代の終焉か
ディズニーだけが回復していない?
今年の展望・・・2022年に引き続き、アニメは強そう
   洋画の回復傾向は、コロナ前に最大勢力だったディズニーにかかってしまう。(一極集中の弊害)
   洋画はまだ数が戻ってないと言える。円安が響いてくるかも
 
 

Intro
日本映画概況が発表された。

今年のテーマは「コロナからの回復」が最大テーマだった。
おととしはコロナ直撃で最低の収入だったところから、2021年も緊急事態で映画館が休業させられたりと大変だったが、今年は一年通して通常通りに営業できた。

結論的には「あと一歩」で回復しきるというところまできている。

 
 

Body1 2000億円台を回復
コロナ前3年の平均にあと一歩まで迫っている。

洋画が戻りつつある。トップガンが象徴的。
邦画はアニメの躍進が続き、メガヒット4本の衝撃。スラムダンク含めずに4本なので、驚異的な数字
逆に実写が元気がない。実写化企画もかなり難しくなってきて、実写映画には新しい展開が求められる。

 
 

Body2 洋画におけるディズニーシェア低下
ディズニー一社だけ戻ってきてない。
本社ではボブ・アイガーが復帰。劇場戦略に転換はあるか。

洋画はディズニーの大型買収が2010年代に続いて、一強状態だった
 
 

Body3邦画一強状態を終わるか、東映の台頭
邦画もながいこと、東宝の一強状態でした。
これが解消されるかも

ディズニー一社のダウンを洋画全体でカバーしきれないように、邦画もやはりいろんな会社が拮抗している方が望ましい。

その意味で、東映がアニメという得意分野でヒットを造れたのは大きい

今年は時代劇と特撮(シン・仮面ライダー)という東映の伝統と得意技で実写でも勝負している。
ここにヤクザものも加わるとなお分厚くなると思われる。
東映の台頭は、会社の強みを生かしている点が希望が持てる。

松竹もがんばれ。 
今年は昨年なみに強いラインナップが揃うと映連は言っている。
そうかも。
 
 
————————–
 
 
 メモ終わり。

 2023年も引き続き、東映の躍進に期待したいところです。『シン・仮面ライダー』という特撮と、『レジェンド&バタフライ』という時代劇と、東映の得意な分野の作品を揃えてきています。アニメのほうでもプリキュア20周年など大型企画がありそうでですね。

 松竹も頑張ってほしいです。
 
 
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