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映画レビュー「レ・ミゼラブル」

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噂に違わぬ素晴らしい作品でした。

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via 映画『レ・ミゼラブル』公式サイト 大ヒット上映中!

日本人はミュージカル苦手と言われたりして、いろんな人と話すと「ミュージカルか〜、苦手なんだよねえ」とよく言われるのですが、この作品、大ヒットしてますね。
レ・ミゼラブルの興行収入がミュージカル史上最高に

すでに興行収入は42億円突破で、オスカーレースにも絡んでいることから、まだまだロングランヒットする可能性があります。50億超えも射程圏内ではないと思われます。

超有名な原作とはいえ、それほど日本人に馴染みのある作品とも思えない本作。国内興行における洋画の不振もある中で、しかもミュージカル。オスカー候補である以外は、不利な要素満載ですが、フタを開けてみれば大ヒット。このヒットの要因は何でしょうね。

とにもかくにもこれで日本人のミュージカルに対する苦手意識が無くなってくれればいいな、と思います。歌と踊り自体が嫌いという人はほとんどいないと思うので、ミュージカルを楽しむコツというか、文脈され理解すればすんなりその世界に入り込めると思うのですね。

僕のミュージカルを楽しむコツの説明の仕方は、漫才のボケとツッコミに例えます。これが日本人ならこれが一番身近でわかりやすいかな、と思ったので。

ミュージカルを嫌い、と言う人にその理由を聞くと、圧倒的に一番多い返答は「いきなり唄いだす意味が分からない」というもの。たしかに人は突然唄いだしたりしませんからね。

それを漫才のボケに例えて説明します。普通、人は突然ボケて変なこと言い出したりしないだろ、と。(天然の人は除く)考えてみてた、いきなりボケだす意味わかるのかと。ていうか意味とか考えてみないだろ、と。
あれは人の滑稽さを演出してわかりやすく提示してるのだと。ミュージカルはそれを歌でやってるんだよ、と説明してます。

割とわかってくれますよ(笑)


さて内容ですが、原作にかなり忠実です。ビッグバジェットの映画ならではのスケール感は冒頭の奴隷が船を引くシーンでもいきなり明らか。映画で撮ることの意味をここで思い知らせているというか、なんというか。そして、ローアングルで下を見下げるラッセル・クロウ演じるジャベールの迫力。この映画、何度か彼のローアングルカットが出てきます。
なんという迫力ある、見下げる目線なのだ、と感嘆する。不遜さと威厳の入り交じった絶妙なカットですね、あれは。最後飛び降りるとこは逆にハイアングルで撮ってるわけだが。

主役のヒュー・ジャックマンも素晴らしいですね。パン一個を妹のために盗んだ罪のために奴隷として投獄され、仮釈放の最中に神父の献身的な姿勢に打たれ、過去を捨て、正しくいきることを自らに課す男。正体を隠して得た地位も捨てることに葛藤し、全人生をかけて育てたコゼットを嫁にやる寂しさにも後ろ髪ひかれながらも、献身的に愛を貫く。彼の目力の意志の強さ。ナイスキャスティグです。

そして、アン・ハサウェイは圧巻の一言。出番は少ないが全てを持って行く。彼女はなぜあんなに歌がうまいのだ。大変素晴らしいキャリアの詰み方をしているな。ラブコメの女王の地位もシリアスな芝居もこれだけできて、ダークナイトでアクションといいケツまで披露して、こんどはこれだけの美声まで。天は彼女に何物まで与えるつもりだ。

映画ならではの迫力と迫真の演技と歌の絶妙なマッチング。全編歌で構成されたミュージカルの芸をこころよくまで楽しめます。

予告編はこちら。

しかし、ヘレナ・ボナム・カーターだけはティム・バートンが演出してるのか?

レ・ミゼラブル~サウンドトラック
サントラ ラッセル・クロウ エディ・レッドメイン アマンダ・セイフライド サマンサ・バークス ヒュー・ジャックマン アン・ハサウェイ イザベル・アレン サシャ・バロン・コーエン アーロン・トヴェイト ダニエル・ハトルストーン
ユニバーサル インターナショナル (2012-12-26)
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