現在、北米最大の映画祭、サンダンス映画祭が開幕中です。
この映画祭、世界の映画市場で最大規模である北米において最も影響力のある映画祭であり(北米ではカンヌよりも重要な存在)、年初に行われるこの映画祭は、北米映画市場のその年の動向に大きな影響を与えます。
さて、今年のサンダンスで注目を集めている作品に「The Woods」という作品があります。
この映画の何が注目を集めているかというと、その資金集めの方法においてです。
この映画、kickstarterというクリエイターのためのファンドを募るサイトで資金を集め制作された、始めての長編映画なのです。
Kickstarter http://www.kickstarter.com/ とはどんなサイトか簡単に説明します。
クリエイターは、kickstarter で自分のプロジェクトに関するページを作成、そしてそのプロジェクトに賛同する人は、それに自由に出資出るというシステム。これだとただの寄付ですが、このシステムは出資額に応じてクリエイターは、出資者に対してなんらかの特典を与えるという形を取ります。
出資金額単位は、クリエイター自身が設定し、その出資金額に対してなんらかの報酬を設定します。
例えば、5ドルという小口出資に対しては、オリジナルステッカー配布、15ドルならオリジナルTシャツ配布とかなんでもいいんですが、要するに出資金額単位が高ければ高いほど、その特典も良いものになってきいきます。
詳しくはこのページをご覧いただくといいかもです。
http://greenz.jp/2011/01/12/kickstarter/
実際のこの「The Woods」という映画のkickstarterのぺージと予告編がこちら。
タイトルには、「過激に生きろ、そして世界を変えろー我々の初長編映画はあなたの慈悲深い愛を必要としています。」とあります。
目標金額8000ドルのところ、11584ドル集めたようです。95人が出資しているとなってます。
出資単位は最低5ドルから、5000ドルまでありますね最高額5000どる出資した人も一人いますね。この出資者への特典は他の出資特典全てと制作総指揮としても映画にクレジットされるというもの。クレジットされるのは映画ファンとして嬉しいですよね。
個人的に気になるのは、1000ドルの音楽とPVをメインキャスト出演で自分用にせいさしてくれるというのが気になります。自分のためだけに作られたミュージックビデオってちょっと良くないですか?
一番出資者が多いのは、50ドル口で、この映画の特別版DVDをプレゼントです。非売品の特別DVDはやはりファンにとっては嬉しいですね。しかもサイン入り。
ハリウッドレポーターによれば、ケビン・スミスもこのファンドシステムに関心を寄せているようで、もしスミスのようなビッグネームが参画すれば、このまだ始まって一年ちょっとのこのクラウドーソーソングファンドシステムは大きく広まるのでは、とこの記事は書いています。
そして1/26日にkickstarterのファウンダー、ヤンシー・ストリックラーはkickstarterについてのワークショップをサンダンスで開催し、サンダンスとkickstarterがコラボしていくことも正式に発表されました。
http://mashable.com/2011/01/26/kickstarter-sundance/
http://www.sundance.org/press-center/release/digital-services-announcement/
この新しいファンドシステムが新しい才能の発掘、オリジナル企画の創出につながるか、注目です。
ちなみにkickstarterが扱うのは、映画だけでなく、音楽、ダンス、演劇、出版、コミック、フード関係、アート、報道、ゲームなど様々カテゴリーがあります。現在は英語サイトしかありませんが、アイデアを形にしたいと思っている方は、ぜひトライしてみては?
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