すでに米国では映画のオンデマンド配信を提供していたAmazon。僕もGoogleTVでちょいちょい利用しています。
AppleTVだとレンタル99セントのTVドラマが、Amazonオンデマンドなら購入で99セントだったりするんです。)
すでに結構便利なAmazonオンデマンドなんですが、この度さらに便利なサービスが登場です。
アマゾン、プライム会員向けに無料映画ストリーミングサービスを開始
http://japan.cnet.com/news/service/20426605/
Amazon Prime Instant Streamingというこの新サービス、Amzon Prime会員向けに無料で提供されるもので(Prime会員は年79ドル)5000本以上の映画、TVが無料でいつでも視聴できるというもの。この定額VODサービス単体での提供ではありません。
この新サービスは、米国最大手のオンデマンドサービスに成長したNetflixの対抗馬となれるか注目されています。
Digital Trend.comが早速比較してます。
http://www.digitaltrends.com/computing/netflix-vs-amazon-prime-instant-streaming/
- 値段:Amazonの勝ち。Netflix、$7.99/月で Amazon、$6.58/月
- タイトル数:Netflixの勝ち。Netflix、11563本の映画と 1587本のTV番組を配信中。Amazonは映画とTV合わせて約5000本。
- 対応デバイス:Netflixの勝ち。何といってもiPad、 iPhone、AppleTV、 PS3、 XBOX、 Wii、にまで対応しているNetflix。対してAmazonはAppleTV以外のスマートTV(Roku、GoogleTVなど)には対応しているが、現在一番TVに繋がっている端末はゲーム機ですよね。ってことでNetflix勝利。
- ストリーミングの質:引き分け。両方ともキレイです。HD画質です。
- 特典:引き分け。AmazonはそもそもPrime会員向けに定額オンデマンドを提供するので、物品購入の際、翌日配送が無料。Netflixは毎月プラス2ドルでDVDレンタルもできるようになる。オンデマンド対応のタイトルは続々増えてはいますが、まだまだDVDじゃないと見れない作品も多いので引き分け。
現時点で、どちらが優れたサービスが結論するのは早計だと思いますが、今のところはNetflixのが良さそうです。何といっても1アカウントで外ではiPhoneやiPadで、家ではあらゆるスマートTVかゲーム機でHD画質の映画が観れてしまう。便利すぎます。
でもどちらもUIは非常に使いやすくできてます。英語読めなくても使えそうなくらい見やすいです。日本のアクトビラとかQriocityなんかとはえらい違いです。
アメリカではもうレンタルDVDの時代は終わりです。奇しくも同時期にレンタルDVD大手チェーンのブロックバスターの身売りのニュースもありました。
日本の映像産業もまねきTV訴えてる場合ではなく、利用しやすいオンデマンドサービスを立ち上げないとそのうちだれも映像コンテンツを相手にしなくなります。
既存のビジネスモデルを保護しようとするあまり、実はパイそのものを減らしてしまっていることに早く気づいてほしいものです。