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希望的観測エントリー:ホリエモンがもしフジTV買収に成功していたら。。。

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ほとんどの方がご存知かと思うが、ホリエモンこと堀江貴文氏の実刑が確定した。
裁判所は上告を棄却し、実刑確定となったわけだが、最高裁は争うことも許さないのか、と悲しい気持ちになる。高等裁判所でのおかしい部分もたくさんあったわけで、日本の司法は検察問題以上に根深いのかもしれない、と思うと暗い気分になる。

メディアの報道姿勢も相変わらず酷い。特に産経は酷い。リンク貼るのもイヤなんで見たい方は、検索してチェックしていただきたいです。

この度、ホリエモンさんは権力と旧メディアの横暴によって実刑となり、収監となるわけだが、この長かった戦いは無駄ではなかったと僕は思う。もちろん、ご本人は悔しい気持ちでいっぱいだろうけど。

なんで負けじゃないかって、それはあのニッポン放送株買収をきっかけに起こったフジテレビとの戦いを見て、けっこう多くの人がマスメディアというものに疑いを持つようになったからだ。あの時、フジテレビの保身的な言動を見て、初めてマスメディアの情報は絶対ではないことを実感した人は多いんじゃないだろうか。あの騒動を見て不動の存在感を持っていたテレビという存在が、ライブドアによって揺さぶられるのを見て、メディアに対する価値観を大きく変えた人は多いはず。

思えばあの事件は、日本で初めて不変で空気のような存在だったテレビを脅かした事件だったんじゃないか。インターネットという新しいプラットフォームが既存のメディアを凌駕する可能性を具体的な行動を伴って示したという点で画期的だった。言論の場でいろいろいう言う人はいたが、やはり最初にその可能性を実行して見せたのはホリエモンだったんじゃないかな。
孫さんとマードックでさえ(早すぎたとはいえ)、中途半端な形で終わってしまったわけで。

 

今の日本のマスメディアの体たらくを見て、たまに妄想する。「あの時、ホリエモンがマジでフジの買収までいっていたらなあ」と。

もしその妄想が実現したら、こんな風になっただろう。

  • 今回の未曾有の震災で実現したTVとネットのサイマル放送が当たり前になっていたかも。
  • フジの成功を見た各局が自ら追随して、ネット企業とくみ出したかも。
  • なもんだから、日本のブロードバンドコンテンツは今よりもはるかに豊富であったかも。
  • なので、労せず光ファイバーの普及も進んでいたかもしれない。光の道とか言い出すまでもなく。
  • 新しい収益モデルを確率できた放送局は、今ほど現場の予算を削らなくてすみ、もっと良質のコンテンツが提供できたかも。
  • 良質なコンテンツが多いもんだから、もっと日本のコンテンツを世界に輸出できていたかも。

 

まあ、これは僕の希望的観測なので、ここまでトントン拍子にはいかないだろうけど。
でもマジで実現していたら、日本のブロードバンド速度、コンテンツともに最先端になってたかもしれない。当時はアメリカですらまだhuluもなく、Netflixだってストリーミング配信も提供していなかった。日本がアメリカよりも先んじていた可能性は充分あったと思う。

しかし、現実は全く逆行しているように見える。楽天も大損こかされたし、もうTV局買収しようという投資家も当分でてこないだろうな。

でも希望はないわけじゃない。ホリエモンの言うように、今ニコニコ動画を見ている子供たちが、大人になった時、日本のメディアも大分変わっているだろう。

 

時間はかかるけれど、彼らが大人になった時、ホリエモンの戦いが無駄じゃなかったって証明されるんじゃないかな。
あの時撒かれた種が開くときは必ず来るので、堀江さんには胸を張ってほしいです。

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