日本はゲーム大国ですよね?大概の家庭には最低一台TVゲーム機があって、電車に乗れば、PSPやDSをプレイしてる人が大勢いて。
TVゲーム機の王様は言うまでもなく、プレステ3、Wii、X Box 360の3つでしょう。これは世界中でそうで、このうち2つは日本メーカーの製品。世界に冠たるゲーム大国なわけです。実績的にも、産業規模的にも。
こういう見方はバイアスかかりすぎ?とかちょっと思いますが、日本のTVゲーム機は遅れてるんです。いや、ゲーム機能は別に遅れてないんですが、それ以外の部分で。それは映像オンデマンドサービスへの対応です。
プレステ3もWiiも全く日本と同じ物で値段もほとんど同じです。にもかかわらず映像オンデマンド対応状況にはえらい差があります。
アメリカのゲーム機で何が見れるのかを列挙してみます。
- プレステ3… NetFlixオンデマンド、hulu plus(無料14日間トライアルあり)、playstation network映画ダウンロード&レンタル、PlayOn
- Wii… NetFlixオンデマンド、PlayOn
- X Box 360… NetFlixオンデマンド、Hulu(Live Gold Memberのみ。年60ドル。Huluの月額料金は別途かかる)、Amazonオンデマンド(amazon unbox video playerをPCにインストールしWi-Fiネットワークで接続することにより対応)、PlayOn
※PlayOnというWebサービスは日本ではご存知ない人もいるかもしれませんが、これをPCにインストールしてアプリをゲーム機にダウンロードし、Wi-F-ネットワークで接続してやると、 Hulu, amazon on demand, YouTube, NBA、MLBなどのスポーツ, CNNやCBSニュースなどのオンデマンド放送、さらにPandoraなどもTVで楽しめるようになります。PlayOnの利用料金はわずか月4,99ドル。(Huluなどを利用するときは別途 Huluの月額料金が必要)ちなみにPlayOnはiOSとアンドロイドにも対応してます。これを入れれば、ゲーム機がスマートTVに早変わりです。PC立ち上げてないと作動しないのが難点ですけど。
ちなみに日本のプレステ3とWiiにもあるフルブラウザ機能はちゃんとアメリカのにもついてます。ぶっちゃけ日本版にある機能はアメリカ版にもちゃんとあります。アメリカ版にはプラスαで上に挙げたような機能がついてます。日本のプレステ3にもplaystation networkの映像サービスがありますけど、タイトル少ないですね。
各ゲーム機の英語版のオフィシャルサイトのTopページなんかを見ると、ただのオプションという扱いじゃなく、これらの映像サービスも主力サービスとして扱っているのが見て取れます。Topページにバンっと載ってるわけです。けっこうセールスポイントなんですよ。
アメリカの事情としては、それらのゲーム機はTVとの接続をスマートTVとも競争しないといけない立場なんですよね。AppleTVやRoku、あとケーブルTvのHD配信などとTV背面のHDMI端子の奪い合いをやってるわけです。
それにもはや、アメリカではコンテンツのオンラインでの利用がかなり習慣化しています。その牽引役はNetFlixです。このNetFlixの存在感は日増しに高まっていて、どんどんオンデマンドのユーザー数を伸ばしています。月8ドルで映画見放題ですからね。NetFlixについてはまた別に機会に詳しく書きたいと思います。
先日、Wiiは価格を50ドル下げると発表しました。ゲーム機能つきスマートTVだと思えば妥当な価格じゃないでしょうか。AppleTVが99ドルですから。
対して日本版はどうなんでしょうか。Wiiは3月31日に「みんなのシアターWii」の終了を発表しました。。。。まあ、大したコンテンツ無かったみたいですが。
日本版X Boxは映像配信サービスは対応してないですよね。。。。
プレステ3も同じく。。。。
ゲーム大国日本のこの遅れ、本丸のゲーム機能ではないと云え、悲しいなあ。
こうなる原因は、技術的な問題ではなく、映像業界との権利やら利害関係なんでしょうけども。
ていうか、ソニーは大丈夫なんでしょうか。情報ダダ漏れが止まらないようですが。
ワシントンの議会にも召還されてしまったようで。