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Amazonがオリジナル映像コンテンツ制作へ

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つい先週、Netflixがオリジナルドラマシリーズのオンデマンド配信を開始したばかりですが、今度はAmazonがオンデマンド用のオリジナルコンテンツ制作へ乗り出すという報道がありました。

Amazon hiring creative execs for original programming

http://studios.amazon.com/

米国の映像ストリーミング事業は、本格的な離陸機に差し掛かっており、競争が激化してきています。この分野で先攻していたのは、Netflixですが、Huluに始まり、Amazon、YouTubeも映画ストリーミング事業に参入しています。

ただぶっちゃけどれもこれも使い勝手はそんなに違わないのです。今現在は、Huluならドラマが多く、Netflixは映画が充実してる程度の違いはありますが、当然コンテンツの拡充していけば、どのサービスも同じ作品を扱うことになってきちゃいます。コンテンツが競争ポイントにならなくなると結構大変で、あとは価格勝負になってきてしまいます。

こうなると経営体力はどんどん削られていきますからね。逆にコンテンツの権利は競争が激しくなればなるほど、高騰していくわけで。

さらに現状、米国最大の(というか世界最大の)映像コンテンツを保持しているのはハリウッドなわけですが、レコード業界がITunesの登場によってどうなったかを横目で観ていた彼らは、ストリーミング事業を単純に新しい金脈とは見ていないので、各社交渉は難航しています。

そうすると、各社とも自前でオリジナル作品を作るという結論になるんですね。下手にハリウッドから高く買って、他社と同じものを配信するより、長期的には競争力を高められると。

この動きで先攻しているのは、YouTubeとNetflixです。YouTubeはハリウッドの大きなプロダクションを作ってますし、すでにいくつかのオリジナルチャンネルが開設させています。
http://www.youtube.com/creators/original-channels.html
Netflixは前述のとおり、オリジナルドラマの配信を開始しました。Huluも2月15日からオリジナルコンテンツを配信開始予定です。

そして、Amazonもこれに追随することになったわけですが、Amazonのオリジナルコンテンツに対するアプローチは、先攻2社と比べて若干異なります。

YouTubeとNetflixは端的に云うと、金だしてプロの制作会社に作らせただけなのですが、AmazonはAmazon Studioという、人材発掘プロジェクトを1年前以上から手がけており、ここで発掘された企画や人材をデベロップするという方向のようです。

Amazon Studioについては以前書いたので、詳しくはそちらを参照していただきたいのですが、カンタンに云うと、オンライン上で毎月企画のコンテストを開催されており、世界中の参加者と一緒に自身がエントリーした企画をブレスト・デベロップできるというもの。完成作品のコンテストではなく、企画のコンテストです。提出は、脚本でも絵コンテでもフラッシュアニメでもいい。それをAmazon上のクリエイターのコミュニティの中で発展させていくことができるというものです。

インターネットの「サンダンス」、アマゾンスタジオは映画制作の未来を変えるか。

Amazonのサイトの募集要項によれば、一時間30分程度のコメディ作品のデベロップを「助ける」ことができる人材
を募集しているようです。そしてその企画はAmazon Studioから生まれた作品であるとも明記しています。
http://www.amazon.com/gp/jobs/167527/ref=j_sr_2_t?ie=UTF8&category=%2A&location=%2A&keywords=People%27s%20Production%20Company&page=1

People’s Production Companyなんていう制作プロダクションをいつの間にか立ち上げたんですね。

YouTubeやNetflix、Huluは制作の人材面においてはハリウッドに頼っていますが、Amazonは人材すら自前で発掘しようというつもりなんですね。

映像のストリーミング化は、単に配信ルートが変わるだけでなく、ハリウッドからの人材の流出を引き起こし、最終的には、制作、人材の育成から配信・販売に至るまで、一つも従来のスタジオに頼らない体制を作り上げることになるのかもしれません。

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