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オスカー映画、ハート・ロッカーが再び大量のBit Torrentユーザーを訴える

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訴訟をちらつかせて和解金をせしめるビジネスモデルが、けっこう上手くいったんでしょうか、ハート・ロッカーの製作会社が再びビットトレントユーザーに対して訴訟を起こしました。このやり方に味をしめるのはちょっとやめてもらいな、と思うんですが、まともな商売じゃないですよ。。。

この記事は、Torrent Freakの「Hurt Locker Makers Return to Sue 2,514 BitTorrent Users」の翻訳記事です。

 

2010にオスカー作品賞の栄誉に輝いた後、映画「ハート・ロッカー」の製作者たちは、そのデータファイルをネット上で共有したとされる何千もの人々を相手取って訴訟を起こした。

Voltage Picturesは、最初にビットトレントユーザーを訴えた映画スタジオというだけでなjく、最も多くのユーザーを相手取って訴訟を起こした会社でもある。その数は24583人にも及ぶ。この訴訟は昨年12月に終結したのだが、終わるまで約2年の月日を要しており、その間に数は明らかにされていないが、多くの(24583人の中からいくつかの)和解があったとされている。それによってこのスタジオがいくら儲かったのかも明らかになっていないが、どうやら彼らはこのやり方をまだ手放さないようだ。

先週(4/18)、このスタジオは新たにフロリダで2514人のハート・ロッカーを違法にダウンロードしたとされるユーザーに対し訴訟に踏み切った

 この訴訟を通じてスタジオが欲しているものは罰則つきの召喚令状であり、それを持って彼らはISPに対してダウンローダーの個人情報を明らかにするよう要請するころが可能になる。

連邦裁判所に提出された訴状は至ってスタンダードなものだが、我々がこの訴えられたIPアドレスのリストを見たときに気になる点がいくつかあった。

まず、今回の被告は全員この映画を2010年にダウンロードしている。この映画スタジオは今回の訴訟に拭ききるまでなぜか2年間待ったわけだ。それに加えて、この2514人は全員同じISPと契約している。そのISPはCharter Communicationsだ。

 この2つの事実は関係があるように思われる。例えば、Voltage PicturesはCharter Communicationsが2年以上IPアドレスを保存し、他のISPは保存していないことを知っていたのかもしれない。別の理由としては、このISPが契約者のデータを渡すのを反対しないであろうことを知ったというのも考えられる。

いずれにしても、この新たな訴訟の行方は注目に値する。

 ハート・ロッカーは有名な作品であるために目立つのだが、この巨大な訴訟は毎週起こされる訴訟の氷山の一角にすぎない。合計で250000人以上のビットトレントユーザーがアメリカだけで訴訟の対象にされており、この数は今も増え続けている。

こうしたケースのほとんどの原告はアダルトビデオの業者だが、大手出版社の高名なブランドであるWiley & Sonsのような高名なブランドもこれに加わった。さらに先週、Airbus Xというゲームの製作者、Aerosoft GmbHも50人の違法ダウンロードユーザーに対し訴訟を起こし、ゲーム会社がこの形で訴訟を起こすのが初めてだ

現在のこうした訴訟による金儲けが成功していることから、今後数年、この流れは続くかもしれない。すぐにこれが終わるような兆候は今のところ見られない。

 原典:TorrentFreak
原題:Hurt Locker Makers Return to Sue 2,514 BitTorrent Users
著者:Ernesto
日付:2012/4/23
ライセンス:CC BY