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アメリカのTVの年間ソーシャルメディアランキングは?

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アメリカのTV局は、番組の成功の指標を視聴率だけではなく、ソーシャルメディアでの評判やコメント数からも計るようになってきました。

アメリカのテック系サイト、Mashableが昨年9月から今年の5月までの間のソーシャルメディアで話題となったTV番組のランキング、各放送局ごとの統計のインフォグラフィックを紹介しています。

統計とインフォグラックの作成は、Bluefin LabsというTVとソーシャルメディアに関わる指標分析を専門とする会社。世界初のソーシャルTV分析の専門会社といっていいと思います。
http://bluefinlabs.com/

MITのメディアラボから誕生したんですね、この会社。

Bluefin Labs Introduces First-Ever Technology to Analyze Social Media Commentary and Measure Real-Time Audience Response to TV Ads and Shows

Bluefin Labs is a technology company dedicated to helping brands, agencies, and media companies optimize their mass media performance by integrating real time insights mined from social media and other sources of audience response. Grounded in 15 years of cognitive science and machine learning research at the MIT Media Lab, Bluefin Labs was founded in 2008 and is headquartered in Cambridge, MA. For more about Bluefin, visit www.bluefinlabs.com.

Bluefinの公式ブログでもいろいな番組やCM、ブランドのソーシャルTVにおける認知度などのインフォグラフィックを多数だしていますので興味ある方はどうぞ。
http://www.bluefinlabs.com/blog/

Bluefin labsは、ソーシャルメディアでリアルタイムに番組のどの瞬間にmどれくらいのツイートやコメントがあったか、各CMに関してのツイートが番組中にどれくらいあったかなどの数を計測しています。
以下のビデオは、今年のスーパーボウルの時にどれくらいのツイートがどの瞬間にあったかを計測した際のデモです。

さて、昨年から今年にかけてどんなTV番組がアメリカのソーシャルメディア上では話題になったか見てみましょう。
以下のリンクにあるインフォグラックからざっくり読み取ってみます。

TV’s Biggest Highlights on Social Media This Year [INFOGRAPHIC]

このインフォグラフィックの「Top Broadcast TV Series」を見てみると、最も多くのソーシャルメディアのコメントを獲得しているのは高校を舞台にしたミュージカルドラマ「Glee」ですね。ティーンに大人気の番組ですが、その世代はソーシャルメディアをコミュニケーション手段として当たり前に使う世代ですから、話題になりやすいのかもしれないです。

2、3、4位は、アメリカンアイドル、The X-Factor、The Voiceなどのオーディション番組が並びます。この辺の番組はリアルタイムで視聴することに強い意味のある番組ですし、審査の過程で参加できる仕掛けもあったので、やはりソーシャルメディアとの相性の良いタイプの番組ですね。
5位の「Fear Factor」スタントショーですね。

こんな番組です。

TVの通常のプログラムに絞ると、Gleeやアメリカンアイドルを放送していたFOXが最もソーシャルTVでは優等生になるのですが、これをスポーツやグラミー賞などのイベント中継も含めた全プログラムにまで拡張して見ると、スーパーボウルやグラミー賞を放送したCBSが最もソーシャルメディア上でバズを作って放送局となります。

一番したのグラフを見ると、やはりスポーツとイベント中継は強い。中でもスーパーボウルとグラミー賞と突出してますね。アカデミー賞はグラミー賞の半分くらいしかないんですね。映画好きとしては寂しい限りですが。

このインフォグラフィックの両サイドには、番組シーズンのプレミアとフィナーレの放送回の時のソーシャルTV指数がありますが、ここには男女比と、番組にとってポジティブなコメント、ネガティブなコメントがどれくらいあったかを示すグラフも載ってます。こういう計測はスポンサーにとってはかなりありがたい指標ですね。

相対的に女性の方が多いですね。女性のコメントが約7割という結果が出ています。
日本だとソーシャルメディアを使うのは比較的男性が多いと思いますが。

シーズンプレミアもフィナーレもトップなのは、アメリカンアイドル。プレミア時に話題になったのにフィナーレで話題にならない作品は、内容が面白くなくて、ソーシャルメディア上の口コミを集められなかったんでしょうね。

逆にプレミア放送時には、ランクに入っていないで、フィナーレでランクに入ったものは、口コミによって伸びて来た作品と云えそうです。

しかし、アメリカンアイドルのシーズンフィナーレのコメント数が突出してたかいですね。一番組の一放送で、100万を超えるコメントを産み出しているというのはスゴいな。

こういう、年間を通したソーシャルTVの定量的な指標が出てくるのは初めてですが、今後視聴率と共にTVの視聴者へのリーチの指標として定着するかもしれません。

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