日本ではテレビの買い替え需要が一巡してしまい、スマートTV市場が大きく盛り上がる気配がなかなかありません。テレビの買い替えは厳しいならセットトップボックスをどんどんリリースしてくれればいいのに、と思っていてもあまり有力な商品は出てきませんね。
KDDIさんがシーテックでアンドロイド搭載のSTBを披露しているようですが、あれは有力なチョイスになりそうなんでしょうか。
CEATEC JAPAN 2012:KDDI、手軽に持ち運べる「Stick型 Smart TV」を参考出展――2013年に登場? – ITmedia Mobile
このKDDIのスティック型もアメリカではもう実用化が始まっていて、この度非常にお求めやすい価格で予約販売が始まりました。
日本ではこうしたハード開発はほぼ大手によるものばかりですが、アメリカではこの分野でもスタートアップが活躍してるんですよね。
今回はキックスターターで資金を募り、つい最近アマゾンで予約販売が始まった既存のネット接続機能のないテレビをスマートTVに変えるアクセサリを紹介します。
これはHDMI端子に刺すためのドングルですが、この中にアンドロイドOS(4.0)が入っていて、これをテレビに刺すだけで、自宅のテレビでアンドロイドを動かすことができます。
ポケットで持ち運べるスマートTVですね。リモコンもシンプルな作りになっています。しかもこのリモコン、任天堂のWiiのようなモーションコントロール技術でもってリモコンを振ってカーソルを動かせるようで、リモコンを振ってカーソルなどを操作可能なようです。
デモ動画がありました。17秒ごろからリモート操作しています。
これがアマゾンですでに予約販売が開始しています。69.99ドルというアップルTVよりも安い価格。
これで、Netflixもhuluもyoutubeもspotifyも使えるようになります。
開発者のAdam McBride氏は、このEquisoの優位性についてこう語ります。
「Google TVはhuluを使えないが、これはもちろん使える。他のアンドロイド端末と同じように。Boxeeはコムキャストや、DirecTVと接続するために同軸ケーブルが必要だ。(映像メディアの)未来はケーブルTVやサテライトではなく、オンラインビデオだ。Huluはそのうちの重要なものの一つだが、GoogleTVはHuluにブロックされているし、ならば自分たちでアンドロイドベースのアクセサリを作る道を選んだんだ」
Surce: Equiso Amazon Pre-Order – Business Insider
これならどこにでも持ち運ぶことができるので、友人の家で利用することも可能ですし、旅行先のホテルでも利用可能でしょう。
プロジェクターに刺してつかうこともできます。もちろんテレビを買い替えても大丈夫。
このアイデアが始まったのでMITの誰かが小さいデバイスにアンドロイドを入れる試みから始まったそうです。Equisoはこの製品を突くためにローンチした会社ですが、こうしたベンチャーがテレビ産業にアメリカではどんどん進出してきて、日本ではいまいち盛り上がらないスマートTV市場を活性化させています。
同じKickstarterで資金を募っていたテレビ系のスタートアップではこんなのもありました。
こちらは放映中のテレビをロケーションフリーで見れるようにするためのデバイスです。
Film Goes with Net TV Everywhereを実現する新型ロケーションフリーサービスがKickstarterから登場。 » Film Goes with Net
この分野では今アメリカでは他にもAereoが有名ですね。
日本のスタートアップももっとテレビというものに注目してほしいなと思いますが、日本でスタートアップでこのテレビの分野で何かしようというところは少ないですね。
SVSでテレビのカンファレンスもありましたが、やはりイマイチ盛り上がりに欠けるものになってしましましたし、登壇者の方に後でお話しを伺いましたが、この分野を目指すスタートアップはホントに全然いないとおっしゃっていました。
Film Goes with Net 【 #SVS6 雑感】テレビはスタートアップにとって良い市場か
日本だとやはり「ロシア製家電」などども云われてしまうガラポンくらいでしょうか、ベンチャーでこの分野で実用化しているものは。もうすぐSPIDERが発売されるのですが、もっとプレイヤーがたくさんいてもいいんじゃないかと思うんですが、やはり若い起業家の方々にとってはテレビは魅力のない市場なんですかねえ。。。
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