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イギリス映画界の映画税制優遇還付がギャングに悪用される事案が発生

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助成金や税制措置には弱者以外にもいろんなのが群がるの世の常であるが。。。

イギリスのUK FILM COUNCILが行っている映画税制優遇還付があり、多くのイギリスの作品はこれのお世話になっていたりするんですが、このシステムをギャングの一団が資金源にしようと企み映画製作を行ったようです。

'Landscape Of Lies': Fake Movie Used To Hide Tax Fraud

ちゃんと映画自体は制作されて、ラスべガスの映画祭に出品され、賞も受賞しイギリス国内ではDVDとして販売されているらしい。ちゃんと映画は完成させたのね。
landscapeoflies
via IMDb

作品は「Landscape of Lies(嘘の大地)」というタイトルの低予算のインディーズ映画ですが、この映画のプロデューサーたちは、当初有名キャストを起用し、ヨルダンの会社から1900万ポンドの資金を調達していて、税制優遇措置を申請。総額280万ポンド(約4億円)をだまし取ったとのこと。
実際の映画の制作費は、imdbによると約75万ポンドとなってますけどね。このimdbの情報が正しいかどうかわかりませんが。

監督はポール・ナイトというインディーズの映画作家。主要キャストはテレビでそこそこ活躍している俳優たちが起用されていた模様。キャストやスタッフはこの事件で告発の対象にはなっていないようで、純粋に雇われという認識みたいですね。

イギリスの映画税制優遇措置を巡る詐欺事件はこれが初めてとのこと。発覚したのがこれが初めてという意味ですが。

興行の世界はけっこう反社会的な組織がどこの国でも関わっていたりするので、こういう事件も起こりえますよね。

しかし、映画のタイトルが皮肉なタイトルだなあ。

どうでもいいんですが、ニセの映画作りといえば、オスカーを受賞したアルゴですが、あれは最終的には映画作ってないけど、こっちがちゃんと完成はしてるんだよな。。。
個人的にはいつか実際にアルゴを映画化してもらいたい。

映画はやくざなり
映画はやくざなり

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