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【告知】真夜中の映画祭の中の人、やることになりました

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渋谷真夜中の映画祭というのが昨年の冬に、渋谷ヒカリエで開催されたのですが、4月にその2回目が開催されます。
前回は冒頭にクラウドファンドの中の人のトークショーがあったので、それだけ参加させてもらったんですが、今回いろんなご縁もあって中の人として参加することになりました。

ヒカリエの一周年記念のプロモーションと連動してる企画です。東急さんからの公式発表PDFはこちら。
www.tokyu.co.jp/contents_index/guide/pdf/130227-2-02.pdf

渋谷真夜中の映画祭はどういう催しかというと、ヒカリエの8Fにあるクリエイティブスペース「8/COURT」で行うオールナイトイベント。
渋谷という街は多くの映画館があり、シネコンなどでは上映されにくい作品を多く紹介していて、90年代のミニシアターブームを牽引した街なのですが、近年では映画館の閉鎖も相次ぎ、以前ほどの勢いというのは、映画に関しては感じられません。
その街に新しくカルチャーの発信源として生まれたヒカリエで、今までとは少し変わった映画の享受の仕方を作ってみようじゃないか、そして新しい映画文化を作ろうじゃないか、というのが真夜中の映画祭の理念です。

このブログでいろいろと映画と映像メディアについて書いたりしていますが、やっぱ書くだけじゃ変わらないかもな、とか思い始めていたりもして、何か別のアウトプットが必要だと痛感していたこともあり、これはこれで一つのアプローチかな、と思い参加することにしました。

近年日本の映画人口は減少傾向にあるというデータもあり、これに関しては結構な危機感を抱いています。
「映画館離れ」なのか「映画離れ」なのかを考えてみる:Garbagenews.com
確実に進む「映画館離れ」とその理由:Garbagenews.com

映画という映像コンテンツは確実に強い力を持っていると思っていますが、田端信太郎さんが著書の中で指摘している通り、2時間、あるいは3時間というまとまった時間を割くことは現代人にとっては苦痛なことでもあり、リニア型であることが映画の強みでもありますが、それによって敬遠されているのは否めません。

それはその通り。スマートフォンによって時間を細切れにして僕自身も生きていますから、実感としてよくわかる。
ただこうした時間の感覚の広がりとモバイル化、マイクロコンテンツ化は日本だけの減少ではなく、他国ではむしろ映画の売り上げが減っていることもなさそうなんですね。世界中のデータを見た事はありませんが、アメリカやドイツでは映画の興行収入は2012年に過去最高を記録したりもしているし、イギリスやデンマークも好調だったという話です。中国は言うに及ばず伸びています。日本から世界の映画市場2位の規模を奪いましたし。

どうも映画の価値そのものが日本では相対的に低くなってきてしまったいるんじゃないか、という感じています。アメリカでは新興メディアがわんさか出てきてもそれに負けない努力と価値の創出をハリウッドはやっているってことなんでしょう。

まあ、ハリウッドと同じことはできないのですが、何かカテゴリを越境するような映画鑑賞体験を作ることができれば、映画の価値を再認識するチャンスも増えるのではないかな、とか考えているのです。
動かないと始まらんし。

真夜中の映画祭実行委員としては単に映画上映して、お客さんがそれを見て終了ではなく、お客さんが参加意識を持てるような雰囲気の映画祭にしていきたいと思っています。オールナイトの映画イベントは濃い空間が持ち味だと思うので、もっとコミュニティ的な一体感みたいなものを普通の映画祭やオールナイトイベントよりも作っていきたいです。
僕のイメージでは学校の文化祭のような感じがいいと思っています。文化祭は学生が準備し制作して、その学生自身がまたお客さんであるという空間ですね。そこにちょこちょこ外部の人も訪れますけど、第一のお客さんは学生自身というとこがミソ。外部の人の参加可能性を常に開いておいて、そのコミュニティみたいなものが回を重ねるごとに大きくなっていくのが理想的な状態かな。

一体感を作るのにオールナイトイベントは向いてるな、と思ってるんですよね。夜中のイベントってテンション高くならね?

僕も一回目お客さんでしたし。それが今度は運営として関わることができるのがこのイベントの強みになれるといいなと思います。
そういう出入りが割と自由にできるような映画のイベントがあってもいいかな、と思うのです。

さて企画段階からお客さんにも参加してもらおうと、上映してほしい作品の公募を募っています。理由と一緒に書いて投稿してくださいね。
http://haphap-movies.blogspot.jp/

真夜中の映画祭ではこの作品の中から一本と、ヒカリエを舞台にしたオムニバス映画、「ヒカリエイガ」の2本を上映予定です。1回目ではトークバトルと称して、インディーズ監督のプレゼンバトルをし、最も観客から指示された作品のみを上映するという企画を行っていたのですが、それに参加した監督が中心となってヒカリエイガの各フロアを舞台にした短編9本をまとめた映画を上映します。
一回目と連続性のある企画です。これも僕とは角度が違う参加方法ですが、1回目があってさらに大きく巻き込む形で2回目は作品を制作することになりました。

ヒカリエイガは目下製作中なのですが、エキストラも募集しています。
詳しくはこちらのフェイスブックページをご覧下さい。
http://www.facebook.com/shibumayo

4/5(金)
http://www.facebook.com/shibumayo/posts/504734382896277
4/6(土)
http://www.facebook.com/shibumayo/posts/504838559552526
3/30(土)
http://www.facebook.com/shibumayo/posts/503227656380283

当日の詳細はプログラム、スケジュール、チケット発売開始などは後日発表します。

もう一回、これからの映画体験、てやつを考え直すために、映画の社会の中における価値、てやつを見つけ直すためにちょっと頑張ってみようかね。