僕も末席に参加させていただいておりますソーシャルテレビ推進会議で、この度『SocialTV Conference』なるオープンセミナーを開催することになりました。
インターネットの台頭以来、オールドメディアであるテレビの弱体化が叫ばれて久しいですが、ここ1、2年で僕が実感するのは以外とテレビはしぶといな、ということです。テレビ消滅論なども数年前には盛んにネット上にはありましたが、ソーシャルメディアが台頭してこれだけの広がりを見せている現在でも、最も大きい影響力を振るい続けているのはテレビです。このテレビのパワーを凌駕するのは容易ではない、と改めて思い知らされる昨今です。半沢直樹やあまちゃん見てると特にそう思うわけです。その伝播力とコンテンツ制作能力はやはりすごいな、と。
しかしながら、インターネット、とりわけソーシャルメディアの台頭によって人々を取り巻く情報環境が激変している中、テレビも様々な課題を抱えています。情報の供給役と受けての分離していた時代から、誰でもコンテンツを制作し、情報を発信できる時代になり、急激にトレンドも変化していく中、テレビがどう時代に適応していくべきか、メディアの王様もここ数年様々な模索をしてきています。
その大きな試みの1つとして、ソーシャルメディアの双方向性を生かしていこうという試み。視聴者をただの視聴者とせずに参加してもらうユーザーとなってもらうUGCの発想をテレビにどう適用できるか。
ソーシャルテレビ推進会議は様々な事例やデータをこれまで毎月の会議の中で紹介していきましたが、今回何度目かのオープンセミナーでそうした事例を紹介していきます。
そして、今回は海外からのゲストも。Zee BoxのCTO、Anthony Rose氏を招いてアメリカとイギリスの最新のソーシャルTV事例に関して講演を行います。
Anthony Rose氏は、イギリスの国営放送BBCのiOS用アプリ、iPlayerの開発者。iPlayerはBBCのテレビ放送、ラジオがアプリ
経由で視聴できるもので、イギリスのネットトラフィックの大きな部分を占めるサービスに成長しています。
Zeeboxはソーシャルメディア連携とアプリから直接関連商品を購入できる仕組みが特徴の電子番組表。各番組のソーシャルメディア上での反応を見たり、友人たちとの番組に関するチャットルームを設置できたりする昨日があります。スマホ端末から直接テレビのチャンネル操作する機能も備えている、テレビとソーシャルメディアを楽しむためのオールインワンのアプリです。
その他、日本のテレビにおけるソーシャルTV事例や、マーケティング事例などを紹介予定です。
当日のスケジュール、イベント参加申請はこちらから。開催は11/1(金)です。
SocialTV Conference 2013|EventRegist
テレビ業界に限らず、ネット業界の方にも非常に興味深いカンファレンスになると思います。Rose氏はテレビ関係のアプリの他にも様々なアプリやウェブサービスの開発に関わっています。