アメリカのTVドラマ「The Blacklist」がDVRでの視聴者数で7日間で600万人の視聴者を獲得しました。録画視聴で600万人の視聴者を獲得した番組はアメリカでは初めて。アメリカにおいてタイムシフト視聴の習慣が広がってきていることの証左となりますね。
NBCの秋の新ドラマ「The Blacklist」は、Live+ 7 days(リアルタイム放送から7日間)の視聴者数が1785万8000人。そのうち当日の視聴数(リアルタイム放送&当日に録画視聴)が1135万4000人、当日以降の視聴が650万4000人とのことで、当日以降の録画視聴数が全体の3割以上、「当日以降の視聴/当日視聴」で計算すると、57%の視聴者増となります。
Live+ same Dayは、録画してその放送日に視聴したものを含んでいますので、録画での視聴者数はもっと多いものと思われます。
18-49歳の視聴率では、The Blacklistの成績はLive+ same Dayの視聴率は3.29%で、Live+ 7 days(放送から7日間)では5.49%と2.20%の視聴率アップ。アップ率は67%ですね。(2.20/3.29) ※アメリカでは18-49歳の視聴率を広告主が重視するらしく、全体視聴率じゃなく、18-49歳の視聴率が発表されます。
これはアメリカにおいて、自分の好きな時間に視聴するタイムシフト視聴の習慣が成長してきているということでしょう。ちなみにThe Blacklistが記録更新する前は、1週間前のCBSの大ヒットドラマ「The Big Bang Theory」が当日以降の視聴者数570万というのが最高記録でした。この秋のドラマで立て続けにタイムシフト視聴者数の記録更新があったのですね。
アメリカではリアルタイム視聴だけでなく、こうして7日間までのDVR視聴も計測して視聴率に反映していますが、ここまで大きな数字が出てくると、リアルタイム視聴の視聴率と比較しても大きなインパクトがありますね。
この週はアメフトの放送もあって、視聴率は7%なのですが、すべて当日視聴。当日以降の視聴率の増減は0という結果になっています。
(参照:‘Blacklist’ Sets New DVR Record, Retains 100% Of Premiere Demo Rating In Week 2, ‘New Girl’ Tops Percentage Gains With 89%)
アメリカでは録画視聴率の割合は、かなり大きくなってきており、広告主にとっても無視できない数字になっていると言えると思います。日本でも導入されれば大きなインパクトがあるんじゃないでしょうか。半沢直樹とかリアルタイム視聴であの数字ですから、録画足せばどれくらいいったのかな。あと深夜アニメとかどうなんだろ。
そういや朝日新聞が10月からタイムシフト視聴率を本格稼働と以前書いてましたけど、これどうなったんですかね?もう10月下旬ですけど。
録画視聴率導入が10月からと朝日新聞が報じていますけど、どうなんでしょうね。
補足:アメリカの視聴率の見方に関しては以下の2つのコラムがわかりやすいですので、参考にどうぞ。
コラム:アメリカドラマの運命を左右する「視聴率」のミカタ<前編> | 海外ドラマNAVI
コラム:アメリカドラマの運命を左右する「視聴率」のミカタ<後編> | 海外ドラマNAVI
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