2年前、YouTubeの広告へのニールセンによる広告効果指標の導入を拒否していたGoogleですが、態度を変えてこれを受け入れるそうです。
Google Relents on YouTube Ad Measurement
ニールセンは先週末明らかにしたもので、Googleは広告主にたいして、ニールセンのオンライン広告指標を導入することを許可したとのこと。当面はテスト期間とのことで、早ければ2014年の初頭から本格運用していきたい意向のようです。Google側もこれを認めているようです。自社でももちろん寄り寄り指標を広告主に提供していくものの、より客観的で専門的なサード・パーティの指標を求める広告主の要求にも応じるということらしい。ニールセンのほか、コムスコアとも提携するみたいですね。
ニールセンのタグは、挿入するとオンライン広告が何人にリーチしたのかを追いかけることが可能にするもので、リーチ人数のほか、ユーザー層分布もわかるようになるものです。これをGoogleが拒否していたせいで、YouTubeへの出向に二の足を踏んでいたという広告主が少なからずいた、と上述のWSJの記事は伝えています。
このGoogleの方針変更によってさらにオンライン動画の広告市場が活性化していくのでしょうか。ニールセンはアメリカのテレビの視聴率も扱っていますが、そのニールセンがYouTubeの指標も手掛けるとなれば、テレビとオンライン動画の効果測定をよりシビアに比較検討されるようなことになるんですかね。
eマーケターによると、2013年のオンライン動画広告市場は、昨年比43%増の41億ドルにのぼるとのこと。対してテレビ広告市場は、664億ドルとまだまだ桁が違います。
オンライン動画の市場は今後ますます増えていくと思われますが、今回のGoogleの決定でより市場の成長スピードが加速することになるかもしれませんね。
しかし、インストリーム広告はうっとうしいよなあ。アレに変わる効果的な動画広告のあり方も考えていただきたいところですけど。
アスキー
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