昨日のニュースから2つほど。両方とも似たようなベクトルの話だと思ったので。
<キリン>チューハイ「カエルCM」中止 未成年飲酒誘発? (毎日新聞) – Yahoo!ニュース
キリンビールは23日、カエルのキャラクターが登場する缶チューハイのテレビCMを中止することを明らかにした。外部から「キャラクターを使った表現方法が未成年者の関心を誘い、飲酒を誘発しかねない」との指摘を受けたため。
放送を中止するのは、17日に開始した缶チューハイ「本搾り」のCM。スーツ姿のカエルのキャラクターと俳優の大沢たかおさんの掛け合いで商品をPRする内容で、当初は26日まで放送し、その後、続編も計画していた。
フォアグラ弁当の発売中止 「残酷」指摘でファミマ – 47NEWS(よんななニュース)
ファミリーマートは24日、28日に予定していた「ファミマプレミアム黒毛和牛入り ハンバーグ弁当~フォアグラパテ添え」の発売を取りやめると発表した。フォアグラについて消費者から「残酷な食べ物だ」と指摘があったという。
キリンの缶チューハイのCMのキャラクターというのは、以下のようなスーツを来たカエル。(写真はこちら)
このキャラが未成年の飲酒を誘発しかねということらしい。
どのような想像力を発揮するとそういう風に見えるのか、ちょっとよくわからなかったのだけど、キャラや漫画風ということで、子どもには親しみやすいだろうということでは?とご教示いただいた。
フォアグラ弁当の方はもっと謎だが、太らせる飼育方法について言っているよう。フォアグラは同じようなクレームでカリフォルニア州でも禁止されている。そのことでフランスも反発するなど、けっこう大きな騒ぎに当時なっていました。一企業のファミマの対応にまで、フランスが激怒するのかどうかわかりませんが。
フォアグラ禁止に激怒の南仏-カリフォルニアにワインで報復 – Bloomberg
選択の自由、表現の自由を持ち出すつもりもありませんし、私企業が消費者の声を聞きながら様々な判断をするのは当然でしょう。
ただ、カエルCMにしてもフォアグラ弁当にしても、それが好きだという人の意見をちゃんと企業は聞いて上での判断なんでしょうか。
なんだか一方向からの意見にだけ耳を傾けての判断に見えてしまうんですけど、その辺どうなんですかね。本当に消費者の声が届いていたんでしょうか?
キリンのウェブサイトには以下のような声明が。
キリン本絞りチューハイの広告に登場する「カエル」のキャラクターを使用した表現方法が、アルコールを取り扱う会社として不適切というご指摘を頂戴しました。
そのご指摘を真摯に受け止め、1月25日より広告出稿を中止することにしました。
何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。
真摯に受け止めるべき意見は1つだけということもないでしょう。本当に多様な意見に真摯に耳を傾けた場合、はたして今回と同じ結論に至るんでしょうか。
無印良品のフカヒレ販売中止運動の時とは好対照な対応ですね、今回のファミマとキリンの対応は。
『ふかひれスープ』販売中止運動に対する無印良品の毅然とした反論が素晴らしい
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