京都アニメーションの新作「聲の形」が公開12日目で興行収入10億円を突破したそうだ。上映館数は100館強でこの成績はかなり良い。アニメ映画は総じて同じ傾向にあるのだが、スクリーンアベレージが高い。
だが、昨年のアニメ映画「心が叫びたがってるんだ。」は10億円突破に１ヶ月以上かかっている。上映館数もほぼ同数なので、「聲の形」の勢いがかなりのものだということが想像できるだろう。
原作の人気が高い、京都アニメーションのブランド力など、ヒットの要因はあらかじめいくつか持っていた作品だろうが、この勢いはおそらく配給側にも想定以上なのではないか。封切り後の作品の評判もかなり高い。口コミ効果もあるだろう。中高生も多く来ているし、「シン・ゴジラ「や「君の名は。」ほどではないが、ソーシャルメディア効果も高いのかもしれない。特に同じアニメ作品の「君の名は。」の余波もあるかもしれない。（各劇場の予告編で何が流れた、みたいなデータあるといいよね。多分君の名は。の前に聲の形の予告ってどれくらい流れたのかな）
いろんなタイアップもしていたので、パブリシティも多かった作品ではあるが。
最近、ヒットの要因を探るのがいつでも難しいのだけど、ソーシャルメディアの影響がいよいよ無視できなくなってきた昨今、パブ、宣伝の量だけでは推し量れない要素が増えてきているのは確かだ。
(c)大今良時・講談社／映画聲の形製作委員会