世界で最大のシェアを持つ定額音楽配信サービス「Spotify」が日本でもようやくサービスを開始した。日本進出には随分前から準備していたらしく、ティーザーページだけはずっとあってメールアドレスだけ登録できるようになっていたが、ようやっと本格稼働。この間に日本でも他者による定額音楽配信サービスがいくつも立ち上がっているのだが、今更参入してきてどうするのかという感もある。もちろん無料広告モデルという差別化要因はあるが。
しかし、映画好きとしては嬉しい。無料でたくさんの映画サウンドトラックが視聴可能だからだ。
例えば、
とか、
とか、
などがある。
他の定額配信サービスと軽く比較してみたが、LINEミュージックはエンニオ・モリコーネがニューシネマパラダイスしか置いていない。Amazonプライムは、ハンス・ジマーのアルバムは3つのみ（インターステラー、ダークナイト・ライジング、マン・オブ・スティール）、AWAは案外豊富にサントラを揃えているが、リュック・ベッソンの音楽で知られるエリック・セラの楽曲が少ない。Spotifyならグランブルーもニキータもレオンもサブウェイも聴ける。
Spotifyなら、伊福部昭の宇宙大戦争もある。早坂文雄の七人の侍もある。ヒッチコック音楽のバーナード・ハーマンも豊富だ。デ・パルマ作品などで有名なピノ・ドナッジオもある。
もっとも、Spotifyだけでなく、Apple musicもサントラに関してはほぼ同レベルのカタログだ。Spotifyで主だった映画音楽の作曲家を検索してみたが、Spotifyでヒットする者はほとんどApple musicでも発見できた。すでにApple musicを利用している人は、わざわざSpotifyに乗り換える必要はないかもしれない。
しかし、映画のサントラを豊富に手軽に聞きたい人で、他の定額配信サービスを利用している人はSpotifyは有力な選択肢だ。無料広告モデルがあるので、まずは試してみるのがいいだろう。