2016年7月4日に惜しくもこの世をさった巨匠、アッバス・キアロスタミ監督の大規模回顧上映「キアロスタミ全仕事」が東京、渋谷で開催される。
今回の特集では、キアロスタミが監督した長編映画の他、ジャン=ピエール・リモザンや茂原雄二らが監督したキアロスタミに関するドキュメンタリー、「鍵」や「柳と風」などの脚本を手掛けた作品や「パンと裏通り」と日本未公開の「24 Frames」といった短編まで上映される。
さらに特集期間中は、キアロスタミの写真展を劇場ロビーで開催する。キアロスタミは写真家としても有名で写真集を3冊出版、日本でも展覧会を開催したこともある。その他、映画鑑賞来場者には、キアロスタミの詩を和訳したポストカードをプレゼントするという。
アッバス・キアロスタミは、70年代から活躍するイランを代表する映画監督。「友だちのうちはどこ?」で世界的に評価され、「桜桃の味」ではカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞。素人を俳優として起用する手法で知られ、その虚実ないまぜになった独特の映像世界は世界中の映画ファンを魅了した。
「キアロスタミ前仕事」は10月19日から10月27日の期間、渋谷のユーロスペースで開催される。詳しい日程は以下の劇場公式サイトで確認できる。
ユーロスペース(チラシのダウンロードはこちら)
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