映画.comに『宮本から君へ』のレビューを書きました。
醜さからも愚かさからも目を背けさせない池松壮亮の強烈な存在感
TVドラマ版の雰囲気とは打って変わって、超絶バイオレンス映画です。まあ、がらりと変わるのは原作どおりなんですが。
TVドラマ版は、不器用な熱血サラリーマンが頑張る話でしたが、こちらは壮絶な復讐劇で、『ディストラクション・ベイビーズ』で見せた真利子哲也監督の容赦ない暴力描写が火を噴いています。原作は90年代に連載されていたものですが、あまり現代アレンジなどは考えずにそのままの感覚で映像化しています。体育会系サラリーマンコミュニティの醜さみたいなものが全開に描かれています。
池松壮亮、蒼井優の芝居は目を見張るものがありますが、観ていてかなり苦しくなる作品でもあります。誰にでもおすすめな作品とは思っていないのですが、目をそらせないパワーに満ちた作品でした。
9/27から公開です。TVドラマ版を観ていなくても問題ないと思います。むしろTV版を観ていない方が先入観なく観れるかも。