ハフポストに8月27日より公開された映画『ホテル・ムンバイ』の監督インタビュー記事を書きました。
「愛してる」と家族に電話するテロリスト…。加害者側の世界にも目を向ける『ホテル・ムンバイ』 | ハフポスト
主に2つのポイントに絞って話を聞きました。1つは、テロに立ち向かった人々の物語でありながら、加害者のテロリストたちの描写も豊富であること。2つめは、リアルタイムの事件報道がテロリスト側に有利に働いてしまっていることを赤裸々に描いた点。
1つめに関しては、例えばトム・ハンクス主演の『キャプテン・フィリップス』なんかではテロリストは悪魔的な人物であるだけですが、本作のテロリストの実行犯はみな少年で、家族のために凶行におよんだことが描かれています。
2つめは、テログループの指導者がテレビを見ながら、特殊部隊や警察の動きを把握したり、人質の場所を特定したりしていることが描かれている点です。報道の自由と人命をどのように考えるかを監督に聞いています。
生々しい描写が多く、非常に強いリアリティある作品です。大変に見応えある作品なので、ぜひ映画館に足を運んでほしいと思います。全体として、このような凶行が起きる根本を問いただそうとしている作品だと思います。
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