リアルサウンド映画部で2019年のアニメーション作品ベスト10を選びました。
年末企画:杉本穂高の「2019年 年間ベストアニメTOP10」 劇場アニメが類を見ないほど豊作の年に|Real Sound|リアルサウンド 映画部
今年はとにかく劇場作品が多い年でした。来年以降もまだこの波が続きそうな雰囲気です。それぞれ、持ち味を生かした多彩な作品が揃ったような、似通った企画もあるような、混沌とした状況で、次の新海誠を探すというテーマは来年以降に持ち越されたみたいな感じなんでしょうか。
『君の名は。』を意識した青春や恋愛ものよりも、やりたいことを全力でやりきった『プロメア』のような作品のほうが興行的に成功したのは、企画を採択する側が考えるべきポイントのような気がします。
今年は海外アニメーションもたくさん紹介された年でした。海外アニメーションの波はこれまでも何度か来たことがあると思いますが、今度こそ定着してほしいと思っています。
来年もアニメ映画は多そうです。興行成績としては『鬼滅の刃』がどこまで動員を伸ばすか気になっています。制作のufotableは、ヘブンズフィール3部作の最後の作品もあるので、来年はufotableにとってビッグイヤーになるかもしれません。『活撃 刀剣乱舞 劇場版』はどんな状況なんでしょうか。
個人的な期待は安藤雅司さんの『鹿の王』とタムラコータローさんの『ジョゼと虎と魚たち』がどんな作品になるのか楽しみにしています。
そして、最も、心待ちにしている作品は『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』です。
京都アニメーションを襲った悲劇は忘れることができません。しかし、京都アニメーションが立ち止まらずに新作の制作に打ち込んでいるのは僕にとって大きな希望です。記事でも使った言葉ですが、僕にとっての、この混沌とした時代の「泥中の蓮」です。