[PR]

『ソニック・ザ・ムービー』のCGについて書きました

[PR]

 リアルサウンドテックに、『ソニック・ザ・ムービー』のCGにかんしての記事を書きました。

 『ソニック・ザ・ムービー』から考えた、CGキャラデザインにおける“かわいい”の定義|Real Sound|リアルサウンド テック

 デザイン変更で大きな騒ぎになりましたが、そのことで「かわいい」デザインとは何かを浮き彫りにしたよね、という内容の記事です。どんな意図で何が変わったのか、そもそもかわいいをCGで作ることで何が大事なのか、みたいなことについて書いています。

ソニック以外のキャラ、例えばポケモンのピカチュウなどにも見られる共通の「かわいい」要素、ベビースキーマと呼ばれるものを踏まえて、ソニックの新デザインも作られているのでは、ということです。

以下、原稿作るための構成とメモです。

ここからメモ

Point4つ

  • リデザイン
  • CGの組み立てのポイント
  • 可愛さとはなにか。技術から考える
  • 名探偵ピカチュウと比べる? 体毛が生えるのはなぜ

Intro
ソニック・ザ・ムービーがコロナでの延期を経て公開された。
公開前の予告のソニックのデザインでひと悶着あった作品だが、炎上を受けて急遽修正された。
そのソニックのCGメイキングや、かわいいと思えるデザインとはなんなのかについて考えてみたい
 
Body1 いかにして軌道修正されたのか。
そもそも2019年の年末に全米公開予定だったが、2020年2月に延期した。
タイソン・ヘッセの存在は大きかったか
予告が出た段階では、まだ全編完成していない状況だった、それでもものすごいスピードで修正をほどこした。

VFX supervisor Ged Wrightの話からhttps://www.fxguide.com/fxfeatured/sonics-very-fast-redesign/

It is estimated by IMDB that the delay of the film and the stylized redesign of Sonic put the film $5,000,000 over its original budget of $90 million, making a final budget of $95M.
“I think the redesign took only seven or eight weeks, which is a record at MPC for the design of a 3D character.”
The production had a small internal production team that undertook a large post-viz effort on the whole film. The pre-viz team using a rough version of Sonic blocked out the whole movie. It used full 3D tracking and was properly rationalized so that we could take that data and just push it through the production pipeline directly to MPC” Wright points out.”Looking back, the storytelling problems and the narrative structure of the film that had been built with that older version of Sonic was still applicable when the design changed.”
we had to work to find key positions where he definitely looked like Sonic.”
the team picked five test shots, on being Sonic sitting on a motel bed, talking about how he doesn’t want to leave. “And one of the very first takes of that shot that came back from the animation was just absolutely perfect” Wright recalls happily. “
“We needed more emotional variation and subtlety to Sonic, and the animators delivered that,” Wright adds. “I think one of the concerns with going with such an exaggerated design is that it wouldn’t be capable of doing that. And I think that seeing that animation test come back so strongly brought everyone’s heads up and gave them their energy or perhaps the confidence to move forward.”

https://www.usatoday.com/story/entertainment/movies/2020/02/13/sonic-the-hedgehog-movie-redesign-how-backlash-made-character-better/4730593002/

“When I had my first meeting about this movie, if you’d asked me the biggest challenge, I would have said figuring out how to interpret Sonic’s design for a realistic setting, standing next to human characters,” Fowler says. “That was always going to be the trick.”
Fowler estimates two months were devoted to the overhaul and re-creation of the character to more closely resemble the video game – with larger eyes, less obvious teeth, bouncier fur and a softer nose.

 
body2 かわいいとはなにか
ソニックのデザイン、何が変わった?
with larger eyes, less obvious teeth, bouncier fur and a softer nose.

ベビースキーマとは
かわいいベビーヨーダとは違って、映画版ソニックの初期デザインは不気味に見える? その科学的な理由 | WIRED.jp https://wired.jp/2020/04/21/why-is-baby-yoda-cute/

フランシスコは「かわいいものをつくりたいときは、必ず目から取りかかります。顔全体のうちどれだけの比率を占めるのか考えるのです。そこから始めて、あとは調整していきます」と説明する。ベビー・グロートをデザインしたときは、主にアニメやディズニーの昔のキャラクターを参考にしたが、いちばん役に立ったのは自分の子どもたちが本当に小さかったころの写真だという。

  

ピカチュウと比較すると、、、

最終的なデザインが決まるまでには8カ月かかった。ただ、製作開始から3年が経ったいまでも、実写版のピカチュウのかわいさを実現した要素が何だったのか、はっきり説明することはできないという。
https://wired.jp/2020/04/21/why-is-baby-yoda-cute/

ピカチュウの毛について。ソニックにも毛が生えている。体毛がないとどうなるのか。
「ポケモンを実写化するなら、どうすればリアルなものになるか。そのまま映像化しては、プラスチックのような質感になってしまいます。プラスチックみたいなカビゴンはリアルじゃない。だから、現実に存在する質感を当てはめてみるところから始めました。動物、植物、鉱石など、自然界由来の質感で検討したんです。 https://theriver.jp/pikachu-rob-interview/2/
 

Body3 日本のスタジオも参加
日本のマーザ・アニメーションプラネットが参加。近年ルパン三世の映画を手掛けるなど、活躍の場を広げている。ソニックのゲームを手掛けている。セガサミーグループのCGスタジオ
冒頭に描かれるベビーソニックが暮らす宇宙の果てシーンはフルCGアニメーションであり、マーザ独自のクリエイティビティが遺憾なく発揮された。 https://cgworld.jp/feature/202006-cgw262hs1sonic-2.html
マーザ・アニメーションプラネット株式会社
前田雅尚社長 「欧米・日本双方の市場狙う」 – 文化通信.com https://www.bunkatsushin.com/varieties/article.aspx?id=2895
日本のCGスタジオがハリウッドに挑む -マーザ・アニメーションプラネット | マイナビニュース https://news.mynavi.jp/article/20140702-mz/

424) SONIC THE HEDGEHOG (2020) | Behind the Scenes of Jim Carrey Action Movie –

ジェフ・ファウラー監督の短編アニメーション Gopher Broke

メモここまで

構成当初は、マーザ・アニメーションプラネットについても触れようとしていたんですが、全体のテーマをマッチしないので泣く泣く除外しました。日本のCGスタジオがハリウッドメジャーに参加したのは、大きな実績ですから、触れたかったのですけど。
冒頭のソニックの生まれ故郷は、マーザ・アニメーションプラネットが作ったそうです。あそこはフルCGの場面ですね。作品の世界観の導入部なので非常に重要なシーンを日本のスタジオが担当していたんですね。
 

関連作品