シネマズPLUSにバーチャルプロダクションに関連する新しいサービスについての記事を書きました。
銀座でカーチェイスも?東京であらゆる映画が撮れる時代がやってくる | cinemas PLUS
渋谷のスクランブル交差点のロケセットを足利に作ったギーク・ピクチュアズの新しいサービス「デジタル・リアリティ・ロケーション」は、東京の繁華街など撮影困難な場所の360°CGデータを提供して撮影に活かせるというものです。
近年、バーチャルプロダクションが注目されつつありますが、それにも応用可能なサービスとなります。詳しくは記事を読んでいただきたいですが、東京の様々な場所をデジタルで再現して背景に利用できるというのものですね。
日本の、特に東京ロケ地事情は厳しいものがあります。たいてい申請しても撮影許可が降りないところばかりで、世界的に見ても撮影のしにくい場所と言われています。
でも、東京の景観ってなかなか魅力的なんですよね。それを映画に活かせないのはもったいないわけです。このサービスはそのギャップを埋めてくれるものとして期待できると思います。
以下、記事作成時の構成とメモです。
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Point
日本のロケ事情の寒さ・・・銀座でカーチェイス、ワイスピ3、バベルの話
バーチャルプロダクションが注目されている。・・・バーチャルプロダクションとは
ギークピクチュアズのテクノロジーが解決すること・・・映像制作の自由度を飛躍的に高めるだろう
Intro
ギークピクチュアズが新しいプロジェクトを発足
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その概要
・360ドの再現データ風景
・撮影の困難さという日本の事情を解消するもの
・まずは渋谷から、そしていろいろ広げていく
Body1日本のロケ事情の寒さ
銀座でカーチェイスが実現しない。・・・・かつての都知事の発言
ワイスピ3のゲリラの話、ハリウッドの大作映画にもゲリラを強いる東京
『ワイスピ TOKYO DRIFT』の日本ロケはゲリラ撮影だった! 撮影直後に監督が逮捕⁉︎ – フロントロウ -海外セレブ情報を発信
バベルのゲリラの話
菊地凛子も知っていた? 『バベル』実は撮影許可下りていなかった!|シネマトゥデイ
日本の大作映画では、渋谷のシーンのためにわざわざウズベキスタンまで行った
ドラゴンヘッドはウズベキスタンで撮影された
『ロスト・イン・トランスレーション』名匠たちに愛される「トーキョー / ニッポン」の魅力|CINEMORE(シネモア)
『ドラゴンヘッド』(03年)では、全編をウズベキスタンで撮影し、渋谷駅を全長150メートルにわたってセットで再現している。アメリカ映画の日本ロケに限らず、日本映画でも規模が大きくなればなるほど、東京を舞台にした作品を撮るには、東京から離れなければならない。
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こういう例は枚挙に暇がない
東京の有名な場所が撮影できなければ、素人の観光客の動画にも負けてしまうことになる。
Body2 注目されるバーチャルプロダクション
スター・ウォーズ初の実写ドラマ「マンダロリアン」にはこれまでになく新しい撮影方法が取り入れられている – GIGAZINE
日本でもソニーなどがスタジオを作っている。
あらゆる産業にリアルタイム3DCGがもたらす変革。ソニーPCL×ブロスグループが研究を進めるバーチャルプロダクションとは? | インタビュー | CGWORLD.jp
超リアルなサバンナをバーチャルで作り、VRヘッドセットをかぶってスタッフがバーチャル内で撮影したライオン・キング
サバンナまで行かなくても360度のサバンナを実現したわけです。
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それらと同じことが日本のまちなかを舞台にあらゆる映画が制作可能になるということ
concl
これが実現すれば、日本映画はこれまでにない制作の自由度を獲得することができるようになる。
東京都でも、ハリウッドの大作でも実現できなかったことを可能にしてくれるプロジェクト。
東京の風景は、実はユニーク。これを活かさない手はない。
他、参考リンク
足利市で映画などの撮影用に「渋谷スクランブル交差点」再現|渋谷文化プロジェクト
国内のみならず、海外プロダクションからも「渋谷スクランブル交差点」での撮影を熱望する声が増えているものの、様々な問題を抱える渋谷スクランブル交差点での撮影は、以前よりも許可を得るのがかなり難しいという。小規模作品ならゲリラ的に撮影を敢行するケースも少なくないと思うが、海外映画など大作になればなるほど、ロケーションとして利用は厳しい。