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動画企画で渡邉大輔さんと『竜とそばかすの姫』について話しました

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 リアルサウンド映画部で、新たに始まった動画企画で、批評家の渡邉大輔さんと『竜とそばかすの姫』について語りました。

 『竜とそばかすの姫』成功はアニメと歌の関係性にあり? 連載「アニメ定点観測」スタート|Real Sound|リアルサウンド 映画部

 前編と後編に分かれております。文字起こしの要約の後に、本編動画があります。

 なぜ『美女と野獣』のオマージュなのか、細田監督のネット観、国民的なヒットメイカーとして、国際的な監督として細田監督はどうなるか、みたいな話をしています。

 お話するにあたって事前にメモしていたものを記しておきます。
 
 
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なぜ『美女と野獣』オマージュなのか
『美女と野獣』の主人公ベルは「こんな町の生活よりもどこか違うところに行きたい」と歌った。お父さんを助けに進んで言ったり、能動的なヒロイン
すずは能動的になれない女の子、それがベルというアバターをまとってスターになる話
ジェンダー的に欧米でどう評価されるか。
ベルと野獣の関係は、ベルが徹底して野獣を守る存在として描かれる点で高く評価されるのでは。。。美女と野獣と当然比較される
ディズニープリンセスは、時代ごとの子どもたちに見せたいロールモデル。ロールモデルは理想化された姿であって、等身大の姿の描写ではない。
ディズニー的な意匠を採用したからこそ、ディズニーとの違いがより際立ってる。
アナ雪のエルサに近い。歌が好きで内向的という要素は
『美女と野獣』は時代とともにどう変化してきたのか 4つの映画化における主人公・ベルの描き方から推察する | SPICE – エンタメ特化型情報メディア スパイス
『ぼくらのウォーゲーム』『サマーウォーズ』の流れで見る『竜そば』。。。ネット世界
ネット世界の描き方。。。白くない。もう余白のない世界になっている。余白のある世界はまだ開拓していける余地のある世界、だがUはそうではないのでは。
朱色の輪郭線。。。異世界に行くと輪郭線の色が代わる。今回は竜だけが赤い。
ネットの悪意やトラブルはましている。
アメコミ風のスーパーヒーローが、ネット上の身勝手な正義の代表として登場する。広告まで背負って。細田さんは米国的な正義に対して懐疑的なのかもしれない。
細田守監督作としての評価と立ち位置
国民的作家としてのねじれは解消されたのか?[2年前の座談会]で話していた部分を再考する
国民的監督としての評価がどうなるかわからないが、国際的監督としてはかなり大きな一歩になる。
広いフィルムとパーソナルなフィルム。。。細田さんは等身大の人間の小さな営みに注目する人で、広いフィルムの人ではない。
プロモーションもまたうまくいっている。
すずの母親が島本須美さんが演じている。

 
 

ネットの身勝手な正義の象徴。。。アメコミのスーパーヒーローの意匠だった
ジェンダー的に欧米でどう評価されるか。
ベルと野獣の関係は、ベルが徹底して野獣を守る存在として描かれる点で高く評価されるのでは。。。美女と野獣と当然比較される
ネット世界の描き方。。。白くない。もう余白のない世界になっている。
赤くない輪郭線、竜だけ赤い輪郭線
固定カメラ中心の現実世界と移動カメラ中心のUの世界

日本絵画の影響
 

カメラワークと、陰影に注目してみよう。現実パートとUパートの変化のつけ方
CGから手描き

過去作との関連

 

何を話すか
全体のテーマ的なこと
ネット世界の描き方。。。全2作とどう違うか
美女と野獣というモチーフ。。。元々好きだった。。。しかし、竜は終始助けられる側、ジェンダーロール視点でどう見えるか。国ごとにそれは異なるだろう。
ネット世界の描き方はどう変わった? 悪意が増えた。。。アメコミのスーパーヒーローが悪役、、スポンサー付き
ミュージカルをやりたかったとパンフレットで書いてる
高畑的なセンスの人、宮崎より・・・等身大の人々の小さな営みを描く人。。。普通の人を普通に描く

 

演出的なこと
竜だけ朱色の輪郭線
固定カメラの現実世界、Uは移動カメラ
脚本の出来具合はどうか。
レイアウトの絶妙さ。どうポジを繰り返すとは何がすごいか。

 

ええ。それに、影を減らすという事には、制作状況上のメリットもあるんです。いつも時間的にギリギリで作っているから、リテイク作業の時間が限られている。だから、リテイクをいかに減らすかが大事になってくるんです。そういう時、影が無くなれば、リテイク率も圧倒的に減るし、それがひいてはアフレコやダビング時の本撮率を高めて、音のクオリティも上がる事になる。本撮が多いということは、原撮が少ないわけだから、結果として、原撮費用が浮く事になる。その費用を、原画なり他の部分に回す事で、更にクオリティを上げる事ができる。山下さんの作業に時間を回せるし、巧い人に原画を頼めれば、それだけ山下さんの手をわずらわせるようなリテイクも減るんです。そういう読みもありました。 http://www.style.fm/as/13_special/hosoda_ou_bokura.shtml

小黒 ところで、さっきの話では『ぼくらのウォーゲーム!』では、キャラクターの影を減らし、線もTVより減らして、その分の手間を芝居とレイアウトに持っていったわけだよね。という事は、レイアウトの重要性は、当然、大きいわけだよね。
**細田 **大きいですね。僕のコンテはFIXばかりだし、同ポも多いですから。[(注7)](http://www.style.fm/as/13_special/hosoda_ou_bokura.shtml#t7)
小黒 流PANはやらないしね。
細田 うん。5、6カット同ポなんて平気でやってますし。逆に言えば、同ポで5、6回繰り返し使えるようなカットを作れば、1カットのレイアウトに普通の5、6倍の時間をかけていいわけです。そうなれば、クオリティも5、6倍になる可能性がある。
小黒 それはコストパフォーマンス面から見た理論だよね。それ以外の理由ってあるの?
細田 そうだなあ……要するに、作品がしっかりしたレイアウトを求めている、って事じゃないかな。『ぼくらのウォーゲーム!』は、日常感と非日常感との対比という作りだから、必然的に日常生活は日常感に溢れている事が求められる。例えば、「太一がテーブルとソファの間にいる時に、その隙間はこれだけしかありません」というのをレイアウト的にしっかりと見せられれば、それだけ日常感を補強する事ができますから。
小黒 レイアウトに力を入れた作品と言えば、日常感では、かつての高畑・宮崎コンビの『ハイジ』、リアリズムでは押井守監督の『パトレイバー2』や『攻殻機動隊』が挙げられると思うんだ。でも、細田さんと山下さんの仕事って、それとはちょっと違った雰囲気がある。これは多分、半分は細田さんで、半分は山下さんの持ち味だと思うんだけど。それについてはどう思う?
細田 うーん。違っているとすれば、格好いい画面とか凄い画面を作ろうとはしていないところじゃないか、って思います。そういう事より、馬鹿馬鹿しさすらあるような、どこにでもある日常感を、一所懸命に出そうとしているから。山下さんも、僕と組む時は、それを意識的に出そうとして下さってるんじゃないですか。

ポスト・シネマ・クリティーク(9) 亡命作家が描きだす「犬のまなざし」──イエジー・スコリモフスキ監督『イレブン・ミニッツ』|渡邉大輔 | ゲンロンα

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その他、公式パンフレットなんかも読んでいろいろ考えました。しゃべるのと書くの、どっちが楽かというと、今のこと書く方が楽です。しゃべる方が準備が大事だという感じがします。

 今後も渡邉さんとアニメについて色々動画を出していく予定ですので、よろしくお願いいたします。

 
 
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