リアルサウンド映画部の動画企画で、渡邉大輔さんと宮崎駿監督の『もののけ姫』について語りました。
Z世代に向けた『もののけ姫』論 90年代の熱狂と今こそ語られるべきメッセージ|Real Sound|リアルサウンド 映画部
少し前にテレビで放送されたことをきっかけに、かつて大ヒットしたこの作品を2021年の視点でどう観るか、みたいなテーマで、主にZ世代の人向けにわかりやすく作品を解説しようという試みでした。
それがうまくいっているのかわかりませんが、自然と人間の対立という構造の物語は、今観ると97年よりもアクチュアルなものとして捉えられるのではないかと思います。SDGs的な話もしています。
そのほか、網野善彦の中世史観や黒澤明監督の『七人の侍』との対比、司馬遼太郎の歴史観の影響などいろいろ背景を語っています。
アシタカという主人公のあり方についての渡邉さんの考えが面白かったです。何もできない主人公というのが当時の世紀末の無力感をよく表しているのでは、という指摘でしたが、なるほどと思いました。運命に翻弄されて、いろいろ動くけど何も達成できていないと言えるかもしれないですね。
僕はジブリ作品の中でもかなり好きな作品です。公開初日に徹夜で並んで観たのが懐かしいです。
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