シネマズPLUSの「映画の名言特集」で『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』を取り上げました。
【攻殻機動隊】草薙少佐が「ネットは広大だわ」と名言を残してから26年、自由で広いネットは死んだのか | cinemas PLUS
「ネットは広大だわ」という有名な最後のセリフを取り上げました。ネットが世の中に定着した今、そのセリフはどんな風に聞こえるか、ということをテーマにして書いています。
映画が公開された95年当時は、ネットは未開のフロンティアというか、まだ夢を見られる時代でしたけど、今は本当に窮屈になったよね、という感じの主張ですが、それでもまだ豊かな可能性があると信じていたいですねという感じの結論になっています。
神山監督の『スタンド・アローン・コンプレックス』との比較をもっと充実させようとかとも考えましたが、それは名言を取り上げる企画の趣旨とややずれるなと思ったので、やめておきました。代わりに『マトリックス』のネット世界の描き方と対比させました。『マトリックス』は広大なネットの真逆を描くような作品なので、この名言の意味や現実とのギャップも際立つかなと。
以下、原稿作成時のメモと構成案
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あの時夢見たことと、今のネット社会に対する気持ちを素直に書いてみよう。
「ネットは広大だわ」
企業のネットが星を被い
電子や光が駆け巡っても
国家や民族が消えてなくなる程
情報化されていない近未来
Thesis 90年代のネット黎明期と今、ネットは広大か
原作と押井守の攻殻機動隊のエッセンスは。。。
今のネット社会をどう感じているか。
Point3つ
名言、ネットは広大だわ
90年代、次世代のインターネットという情報技術のもたらす全能感や
2021年現在、インターネットはどういう空間になったか
まだ広大なフロンティアはあるのか。。。メタバース的な新たな領域
body1 押井版はネットをどう描いたか
原作は89年~90年に書かれた
1995年に映画公開・・・インターネットにとって重要な年、ウィンドウズ95の発売で一般層にも急速にパソコンが普及する起爆剤に
「インターネット」が95年の流行語に選定(トップテン入賞)
shell…肉体。。。牢獄。。。魂の解放、、、」物理の制約なくどこにでも行ける、なんにでもなれる
情報の海で生まれた生命が高次元の情報社会の広大な世界に連れて行ってくれる。
人形使いと草薙素子は何を語ったか。
融合して、新しい存在に生まれ変わり、高次元の情報世界へ没入できる。
↓
だから「ネットは広大」
Body2SACは早くもそのユートピア感を否定していたか?
スタンドアローンコンプレックスでは、早くも広大なネットの在り方に懐疑的だった。。。笑い男事件
連鎖する悪意。同じような行動をとってしまう大衆たち。。。全くもって不自由では
「すべてが同じ色に染まっていく」笑い男事件・・・
もしくは『マトリックス』の管理型のネット世界との対比。『マトリックス』の世界に現実社会は近づいた?
Body3今はどうか。
企業のネットが星を被い
電子や光が駆け巡っても
国家や民族が消えてなくなる程
情報化されていない近未来
↑
まさに今のこと。
今はどうなのか。
今のネット社会をどう描写するか。
いろいろなサービスが実装されたけど、相変わらずもめごとに気を取られるばかりで、がんじがらめになっているのでは。
SNSの話をするか。
実際にはネットに匿名性はなかった。むしろ、全ての行動が紐づけられ、監視は強化され、不自由になっている面すらある?
それでも希望を失いたくない、という締めで終わりたい。
自分もネットで仕事をしている身として、どんなにネットがひどくてもそこは否定できない。
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メモ終わり。
初めてネットを自宅に引いた時は本当にワクワクしましたね。当時は楽しかったです。今のほうが比べ物にならないくらい、便利なサービスが充実していますけど、楽しさという点では、2000年代初頭が一番良かったかな。あの感覚をもう一度味わいたいなと思っていますが、これからどうなるでしょう。
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